上田晋也のニッポンの過去問

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過去の放送内容

【第44回】「西新宿摩天楼化計画」1971年(3月23日放送)

「上田晋也のニッポンの過去問」第44回目は、見上げんばかりの高層ビル群はいかにして建ったかの物語でした。
 新宿駅の東側が早い時期からひらけたのに較べて、西側は、1960年代まで「何もない所」でした。
駅前”一等地”のはずなのに、目の前にあるのは、ただただ広ーい浄水場。そのまわりを畑や民家が取り囲むという構図です。
浄水場の名前は「淀橋浄水場」、このあたりはかつて「淀橋区」という名前でした。有名なカメラ量販店の名前も、ここからきています。
 浄水場を移転し、ここに高層ビル街を造る。
 この国家の意思に最初にこたえたのが、新宿を起点とする京王電鉄グループでした。
 最初にできたのが、当時「世界最大の高層ホテル」京王プラザホテルです。竣工時は「日本一ののっぽビル(三代目)」でもありました。(ちなみに初代は霞ヶ関ビル、二代目は世界貿易センタービルです)
 当初「こんな”僻地”に、こんな巨大ホテルを造ってうまくいくわけがない」と言われたものですが、そうした見方を裏切り、完成したホテルは、連日大入り満員。最上階の展望台に上るためには大行列に並ばなくてはなりませんでした。
 荒野に一本だけすっくと建った京王プラザホテルでしたが、その後、三井、住友、野村、と、日本を代表する企業グループが続々と摩天楼を建て、現在の姿の基礎ができます。そして、超高層都庁が造られ、21世紀に入っても、高層ビルは続々と集まり、いまだに西新宿高層ビル群は拡大中です。
 番組は、西新宿の育ち方に注目。
 何もなかった「新宿西口駅前」は、50年間でどのように変貌していったのかを貴重な写真・映像を多数交えて紹介しました。

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