(写真)

平野 亮一

Ryoichi Hirano

コンテンツ制作局バラエティ制作一部 2007年入社
担当番組:
『バナナマンのせっかくグルメ』 『いくらかわかる金?』『ベスコングルメ』 『早起きせっかくグルメ』 (企画・総合演出・プロデューサー)

Works

About my work

  • (写真)
  • (写真)
  • (写真)

入社以来、18年目になった今まで一貫してバラエティ番組の制作に携わっています。入社4年目の時に『さんまのSUPERからくりTV』で晴れてADからディレクターに昇格。
その後も様々な番組を経験。入社10年目から6年間、『オールスター感謝祭』の総合演出も担当させていただきました。
現在は自ら企画した『バナナマンのせっかくグルメ‼』『いくらかわかる金?』『ベスコングルメ』『早起きせっかくグルメ‼』の総合演出・プロデューサーを担当しています。

総合演出の仕事は文字の通り“番組の全ての内容を決めていく総責任者”です。
番組内における「監督」であり「船長」みたいな感じです。
総合演出のジャッジが番組の命運を左右するといっても過言ではありません。

総合演出の仕事はまず「企画書作り」から全てが始まります。
“自分がやりたいこと”を突き詰めて考え、研ぎ澄ましていくような作業です。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、基本的には放送作家さんと楽しく話しながら作っていきます。

企画が通り、レギュラー番組になった後はこのような流れで仕事をしています。
・長期的な番組の方針決め
 →キャスティング、企画考案、スケジュール管理など。
・ロケの細かい内容&方向性決め
・ロケ立ち合い
→『せっかくグルメ』の日村さんロケは全て立ち会っています
・ロケ後のVTR作り
・スタジオ収録
 →MCであるバナナマンさんや澤部さんとの打ち合わせなど。
・OAに向けた編集

一方、プロデューサーの仕事は
「チーム作り」「予算管理」「コンプライアンスチェック」「キャスティング」などがあります。出演者やスタッフが働きやすい環境作りや、問題なく放送するためのチェックをしています。

Positive part of my work

「自分が面白いと思ったことが多くの人に伝わったとき」
最初は一人で「面白い!」と思っていたことがスタッフに伝わり…そして出演者に伝わり…最終的に視聴者に伝わる。
面白いとは“笑い”だけでなく“感動”“興味”“興奮”など多岐にわたります。
「人の心を動かすバラエティ番組を作りたい!」とエントリーシートに書いて20年近く経ちますが、自分が演出した番組で人の心を動かせた時は感慨深いものがあります。

あとはチームで番組を作ることはとても熱く、楽しいです。
みんなで一丸にならなければ乗り越えられない局面が多々あります。
分かりやすく言うと、部活とほぼ同じ空気感だと思ってもらって大丈夫です。
もう若くはないですが、いつまでも青春を謳歌している気分です。

Negative part of my work

常に“とてつもない緊張感”の中、仕事をしています。
みなさん想像してみてください…
笑いの天才である一流芸人さんに「これ、面白いと思ったんでやりたいんです!」とプレゼンするときのメンタルを…。天才に凡人が挑んでいくわけです。かなりの緊張感です。

毎年、バナナマンさんのライブを観劇させてもらうのですが、観終わったあと「俺、とんでもない人と仕事しているんだな…」と急に不安になったりします。
そんな凡人にできることはただ一つ…とにかく頑張る!
凡人なりに考え抜き、準備を進め、しっかりと熱を持ち出演者にプレゼンするようには心がけています。

あとは「視聴者のみなさんに面白さがちゃんと伝わっているのか?」ということは放送するまでずっと不安だったりします。出演者の面白さや魅力を最大限にお伝えするのが演出にとって大事なことなので、細かいテロップや音の付け方にも最後の最後までこだわります。

Schedule of one day

10:00

(写真)

出社

出社中はだいたい考え事をしています。
20分ぐらい電車に乗るので考え事をするにはちょうどいい時間。この日は、新聞のテレビ欄に掲載する番組内容の文言を考えていました。

11:00

(写真)

『いくらかわかる金?』定例会議

スタッフ全員(約50人)が集まって企画を考えたり視聴率の分析をしたりスケジュールの確認を行います。

14:00

(写真)

『せっかくグルメ』のロケの内容打ち合わせ

こちらは担当DとADと少人数で行います。
細かい確認をして、より楽しいロケになるよう詰めていく作業です。

17:00

(写真)

『ベスコングルメ』のOAに向けたプレビュー。
担当Dが作ってきたVTRの確認作業をします。
「面白さがちゃんと伝わっているか?」をP・D・作家と一緒に詰めていきます。こだわりすぎて長時間になることも。

20:00

(写真)

『早起きせっかくグルメ』のVTRをチェック。
こちらは完パケ(OAの形になった状態のもの)をデーターで最終確認。

23:00

(写真)

帰宅

録画やTVerで他番組をチェックして刺激を受けています。

Outside work

(写真)

day off

休日は家族と過ごします。
普段、子どもと遊ぶ時間がほとんど無いので一緒に遊ぶことが多いです。
あとは、週末の休みが多いので『せっかくグルメ!』『いくらかわかる金?』『ベスコングルメ』を奥さん・子どもと一緒に観ます。「視聴者に面白さが伝わっているか?」を確認するには家族のリアクションをチェックするのが一番!ただ家族からは若干嫌がられます…。

(写真)

college life

商学部で主に会計の勉強をしていました。
ただ、テレビ番組作りへの夢を諦めず3年生からは就活にシフトチェンジ。
某局のインターンシップにも参加したりしました。
あとは某牛丼チェーン店でアルバイトして大量の牛丼を作ったり…
特に派手なことはしていなかったです。

ちなみに、学生時代からお笑いはかなり好きでした。
テレビ番組を観るのはもちろん、劇場に観に行ったり、深夜ラジオにネタハガキを投稿したり…。
この頃蓄えた知識は今の番組作りに役立っています。
時間のある学生時代に色々なことをインプットすることはとても大事だと思います。

Message

まずは、自分の就活経験談を書かせていただきます。

就活の序盤は、「自分なんか大した人間じゃない。どうアピールしよう…」とずっと考えていました。 しかし、結果は芳しくなく何社も落ち続けることに…。

そんなある日、とある喫茶店でふと思ったわけです「俺、すげぇーカッコつけてない?」と。
“人にどう見られるか”ばかりを気にして“自分の気持ち”や“熱意”がかなり乏しかったように感じ始めたのです。

そこからは、“自分の気持ち”をちゃんと伝えることに力を注ぐようにしました。
それでも落ちた企業は数知れず。
ただ、落ちたのになぜか晴れやかな気分でした。
「うまく伝わらなかったかな~。じゃ、次はどうしよう?」と次に向けた分析や反省を自分の中で勝手にやり始めていたのです。
結果、就活が楽しくなり最終的にTBSテレビに内定をいただくことができました。(※時の運もかなりあったと思います!)

僕が就活中に行っていたことをまとめると…
①自分の“思い”や“やりたいこと”をしっかり考える
②面接でちゃんと伝えるにはどうしたらいいかを考える
③面接で伝えてみる
④足りなかったところを分析して次に生かすようにする

実はこの流れ、バラエティ番組の総合演出の仕事と全く同じなんです!
①企画考案 ②演出 ③収録やOA ④収録でのリアクションや視聴率の分析

就活は“自分を主人公とした番組作り”だと思ってください。
「世の中に自分は一人しかいない!唯一無二の存在!だから魅力的なんだ!」
そんな自信を持ちながら、自分の気持ちを伝えること&表現することを精一杯頑張って下さい!
もう、あなたのテレビマン人生は始まっていますよ!

(写真)