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テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

EVENT THE世界遺産「パリ・セーヌ河岸」事前上映会〜パリの魅力と最新鋭カメラの威力を堪能!〜10月9日(金) 於 銀座・ソニービル8F コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)

テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

テレビ番組としては初の全編デジタルシネマカメラでの撮影となる10月18日放送分のTHE世界遺産「パリ・セーヌ河岸」。その放送に先駆けて10月9日、銀座・ソニービル OPUSにて事前上映会が行われました。撮影された映像だけでなく、会場のスクリーンはサイズ200インチ、ハイビジョンの4倍の解像度という高性能プロジェクターでの映写。「このようなかたちで上映されるのは、この一回きり」と司会の河野プロデューサーが言ったように、まさにスペシャルなシネマ級ハイクオリティー映像が用意されたのでした。

テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

イベントはまず西野プロデューサーの挨拶から始まりました。
「今日ご覧いただく映像は文化と芸術の都、パリが舞台です。そのセーヌ川の両岸5キロほどにわたる帯状のエリアにあるさまざまな建物をまとめた世界遺産を、最新鋭のデジタルシネマカメラで映像に収めてきました。今回使ったカメラは、被写体そのものの色彩、陰影、質感などがより忠実に再現されるように開発されたものです。ぜひ皆さんの目で、本物の美しさをじっくり味わっていただきたいと思います」

テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

上映が始まると魅入られたように画面を見つめる来場者の皆さん。まるでパリの魔法にかかったかのような映像体験だったのではないでしょうか。上映後は、今回の取材を担当した日下ディレクターと有田カメラマンが登場し、パリ取材について語ってくれました。

まず有田カメラマンがシネマカメラの特徴を説明してくれました。
「このカメラは映像を捉えるセンサーの面積が通常のTV番組の撮影に使っているものの2倍以上あります。その結果、望遠を使って背景をぼかしやすくなります。例えばパサージュで少女を撮影したシーンでは、背景のボケがキレイに表現されています。一方でワイド撮影の映像の品質も非常に高いです。ルーブル美術館のピラミッドの撮影では、焦点距離8mmレンズを使って広角の美しい映像が撮れました」

日下ディレクターは最新鋭カメラを使った感想を次のように述べました。
「暗いところの撮影でカメラの性能がよく発揮されていました。代表的なのが、ノートルダム大聖堂のステンドグラスのシーン。暗い大聖堂の中でさまざまな色が細かく組合わさって輝くステンドグラスを忠実に映像で再現し、まるでその場で見ているような感覚になります。これは従来のカメラでは得られなかったものです」

逆にデジタルシネマカメラを使う上で苦労したことはなかったのでしょうか?有田カメラマンは次のような話をしてくれました。
「レンズを含めるとカメラは重さが40キロを超え、かなりの重さになります。ノートルダムの尖塔に登っての撮影の際は、11キロのレンズをリュックに入れて、狭い階段を持ってあがりました。重くて大変でしたが、おかげでいい映像を撮ることができ、苦労した甲斐がありました」