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テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

モネが描き、オートマタが踊り出す!〜19世紀パリ〜

テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

Q:今回モネがフィーチャーされているということですが、そもそもモネを取り上げたきっかけは何だったのでしょうか?

19世紀に生まれた印象派の、その始まりがモネということで深く掘り下げて取材しました。なぜ19世紀に印象派が生まれたのかといった背景もとても興味深いのです。
世界初の実用的なカメラが誕生したのが19世紀のパリなのですが、そのカメラの影響をよい意味でも悪い意味でも受けて画家たちが独自の表現を求めだしました。新しい技術に対して伝統的な芸術というのが動き出さざるを得ないという、大きな美術の転換点を生み出したのがモネと言うこともできます。そうした時代の変化が感じられるのが19世紀パリの面白いところだと思います。
取材では、モネの絵画の色彩も美しさの秘密を探りに、モネのアトリエまで行って撮影しました。そのアトリエにはオランジェリ美術館に収蔵されている睡蓮の作品に描かれた池があって、それを今回シネマカメラで撮るとどんなに風に映るのか、試してみたかったのです。

Q:実際にアトリエの池を撮ってみていかがでしたか?

やはり非常に美しいシーンが撮れました。言葉では現しきれないのでこの映像は実際に放送で、ぜひハイビジョンの大画面でご覧になっていただきたいですね、美しさが際立ちますから。

テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

Q:そのほかの見所を教えてください。

ルーブル美術館のガラスのピラミッドを撮ったカットです。日没のぎりぎりのタイミング、街の明かりが点いてすぐの、パリが最も美しくと言われる時間帯を狙って撮影しました。
何回もロケハンをして、クレーンを設置できるのだろうかとか、どうやって撮影機材を運べばいいのかといったことを、何日も検証して挑んだ撮影でした。
結果として、古い時代の王宮とガラスでできた新しい建築物が解け合った、今回の取材を象徴する美しいシーンが撮れたのでよかったです。

Q:最後に番組をご覧になる方へメッセージをお願いします。

今回の取材では観光などで目にする建築物だけでなく、パリが持つ奥深い魅力に迫ってみました。ご覧になってその魅力を感じていただけれるととても嬉しいです。