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テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

EVENT THE世界遺産「パリ・セーヌ河岸」事前上映会〜パリの魅力と最新鋭カメラの威力を堪能!〜10月9日(金) 於 銀座・ソニービル8F コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)

テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

また日下ディレクターは今放送のテーマの1つである「オートマタ(からくり人形)」の撮影について、次のような裏話も教えてくれました。
「撮影したオートマタは、あるコレクターの方の持ち物なのです。1体何千万円もする非常に高価な人形をお借りしての撮影だったんですが、(撮影のために載せている)台から落ちたら大変だなと非常に緊張しました。最初にオートマタを撮影していたとき、コレクターの方がその様子を見学したあと、『君たちは非常に紳士的で、人形を愛しているように撮っていた。もっと貴重な人形があるんだが、君たちになら撮影させても大丈夫だろう』と言って、別のオートマタも撮らせていただきました。私たちの仕事ぶりを認めてもらったようで、とても嬉しかったですね」

テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

さらに会場スクリーンでは番組のメーキング映像を上映。自在にカメラを動かすテクノクレーン、30メートルの高さから撮るためのハイライダー、撮影しながら街中を走るカメラカーなどの取材風景が紹介され、さきほど上映された映像の中のさりげないシーンの1つ1つが、さまざまな工夫で収録されているということが伝わってきました。

取材を振り返って、有田カメラマンは次のように語りました。
「(取材中は)ほとんどファインダーでしか映像を見ていなかったのですが、大きなスクリーンで見て改めて、すばらしい映像だと思いました。日本を代表するカメラを使ってパリを撮影できたのは、カメラマンとして幸せなことだと思います」

最後に、日下ディレクターはオペラ座での撮影の経験を語りながら、今後の世界遺産の取材に対する意気込みを表してくれました。
「オペラ座は建物自体が文化財ですので、床を傷つける危険性があるという理由で、最初は撮影用レールを敷くことが許されなかったんです。でも、われわれの撮影ぶりを担当者が見て、後からレールを敷く許可がいただけて、慌てて準備をして撮りました。オートマタの撮影でもそうだったように、私たちスタッフは取材の中でそれぞれの能力を最大限発揮するのはもちろん、さらに運を引き寄せるように努力を積み重ねて、少しでも映像をいいものにしようとしています。今回のメイキングや仕上がった映像を見ていただいて、そんな想いが少し伝わればうれしいです。今後ともそういったより美しい映像を追求する努力を惜しまずにスタッフ一同頑張っていきますので、楽しみにしてください」

テレビ初!シネマカメラで撮る「パリ」再発見!

今後放送予定の世界遺産の予告編映像を上映してイベントは終了。その後も、展示されたデジタルシネマカメラを熱心に見学したり、写真に撮ったりする方が大勢いて、最新鋭のカメラに皆さん興味津々といった様子でした。

おかげさまで、このようにイベントは盛況のうちに幕を閉じることができました。会場に足を運んでくださったお客様、そのほか各方面でご協力いただきました方々、本当にありがとうございました。これからも『THE世界遺産』をよろしくお願いいたします。