vol.16
2011.06.14
橋本です。
第10話もご覧いただき、ありがとうございました。
シリーズ4も、いよいよクライマックス。
残るは、第11話・第12話(最終回)の2本となりました。
先週は、第10話について色々語ったことで、
皆さんに動揺を与えてしまったようで、
すいませんでした。
今野先生の奥様にも、
「橋本P、煽りすぎ!(笑)」
と叱られました。
すいません・・・・・・。
もう、第11話については何も語りません。
予備知識なしの、まっさらな気持ちで見ていただければ、
と思います。
私事ではありますが、
次のドラマの撮影のため、
数日後に海外に飛び立ちます。
撮影場所が、2500メートル級の山の上なので、
ネットが繋がるかどうか、今のところわかりません。
できれば、この日記も更新したいと思っていますが、
根っからのアナログ人間なので、
無理かも知れません。
1か月ほど更新されていなかったら、
ああ、まだ山の上に居るんだな、と思って、
お許しください。
7月中旬に帰国したら、必ず更新します。
って、もう最終回終わってんじゃんっ!
と、いうわけで、
この日記がシリーズ4最後の日記になるかもしれません。
言いたいことは山ほどありますが、
ドラマはまだまだこれからが本当の山場です。
胸中を語るのは、すべての放送が終わってからにしたいと思います。
日本にいる残り数日の間に、
今日幕が開くパルコ劇場の蔵之介さんの舞台と、
新国立劇場の亀治郎さんの舞台は見ておきたいし、
今野先生の新刊「ヘッドライン」(集英社)も読みたいし・・・・・・。
(これは、テレビ局の報道局が舞台のシリーズです。面白い!)
怒涛のような日々ですが、
昨日のオンエアーを見ていて、
宇梶さんのクランクアップの日のことを思い出しました。
すべての撮影を終えて、みんなで缶ビールで乾杯し、
現場では軽い宴会が始まりました。
バカ話で盛り上がるスタッフたちから少し離れたところで、
宇梶さんはそんなスタッフたちをじっと見つめていました。
「お疲れさまでした」
と声をかけると、
「お疲れさまでした。本当に、ありがとうございました」
と優しい声で頭を下げられました。
しばらく、二人で何も言わず、ビールを飲みました。
「ああ・・・・・・」
不意に、宇梶さんが溜め息のようなものを吐きました。
「・・・・・・もう、この現場に戻ってこれないんですね・・・」
その瞬間、
ああ、私たちは高野警部という大きな存在を失ってしまったんだなあ、
と強烈に思いました。
私は、何も言えず、
ただ、ただ、黙ってビールを飲み続けました。
人生には、こんな味のビールもあるんだなあ、
と思いながら。