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ドリマ署 橋本班“ハシ”チョウ日記

『ハンチョウ〜神南署安積班〜』の橋本プロデューサーが、シリーズ4のウラ話や自身の本音を、徒然なるままに書き綴る日記コーナー!

vol.07
2011.04.21

橋本です。

第2話も多くの方に観ていただき、
ありがとうございました。
何人かの方から、
「第2話のテーマは、
 今回の大震災の後に考えたんですか?」
と聞かれましたが、
実は第2話は撮影が早くて、
2月中に全部撮り終わっていました。

あの大震災の日以来、
私も含めて、すべての価値観、世界観が、
ガラリと変わってしまった人が多いと思います。
脚本を作っている時、撮影している時とは、
まったく違う空気の中で、
果たしてこの作品をオンエアーしてもいいのか、
と自問自答しました。

そして悩んだ末、こんな時だからこそ、
この作品を届けよう、と思いました。

蔵之介さんや私たちが作品に込めたメッセージが、
観ていただいた方の心に少しでも届いたのだとしたら、
本当にうれしく、ありがたく思います。

作品のラスト近くで、
ハンチョウが奈美さんに語りかける、

「事故とか事件とか、あるいは病気とか、
 人はいろんなことで死んでいきます。
 その順番は誰が決めているわけでもない。
 でも、残された人間が罪悪感を感じることなんてないんです。
 あなたが生き続けることで、
 救われる人がいるんです。」

というセリフ。

実は決定台本にあったのは、少し違うセリフでした。
撮影前日に、蔵之介さんが、
「もっと奈美さんの心に真っすぐ届く言葉にしたいんです」
と相談してきて、
脚本のいとうさんと、竹園監督と、
私の3人でいろいろ案を出し合って、
最終的にいとうさんが新たにセリフを書いてくれました。

それが放送された、このセリフ。
「ハンチョウ」は、こんな風にして創られています。
ひとつひとつのセリフも妥協することなく、
もっともっと心に響くように・・・。

来週の第3話は、「シェルター」が舞台のお話。
「シェルター」、つまり「DVに苦しむ妻たちの避難所」、
を運営する女性の物語です。
ゲストは、南野陽子さん、小沢真珠さん、城咲仁さん。

シリーズ4は、
「現代社会を反映した犯罪」をテーマの一つにしているので、
シリアスな題材が続きますが、
第3話は須田刑事が活躍する回でもあるので、
ユーモラスな場面も登場します。
ハンチョウや安積班メンバーのほっこりしたシーンも、
この後だんだん見られると思いますので、
楽しみにお待ちください。

まだまだ心落ち着かない日々が続きますが、
風邪などおひきにならぬよう。
体も心も健やかに、
無理をしてでも前向きに、
一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。