日曜劇場『グランメゾン東京』

番組情報

木村拓哉さん×玉森裕太さんインタビュー

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一流のお店というのが目標の『グランメゾン東京』
玉森
僕は今回、台本を読ませていただいて知ったことがたくさんあって、ただ何気なくご飯を食べさせてもらって、お酒を注いでもらって…と、当たり前のことだと思っていたんですけど、お料理の提供の所作だったり、どれだけの時間をかけてお料理を作っているとか、食材選びもそうですし…今回、初めて気づいたことが多かったんです。これから、ご飯屋さん行く時は、より違うところも注目したり、ご飯もより美味しく感じるのかなあと思いました。
木村
味が、すべてではない。いいお店と感じる場所は、高級とかそういうところにウェイトを置かなくてもいいのではないかと思います。
レストランは、門構えじゃなくても、ビストロだったりカフェだったり、いいお店はいいお店だと思うんです。スタッフの人柄があったかくて、出てくるお料理もカジュアルなんだけど、しつこくなくて「週2は行けるよね」と言えるお店で、プライスもそんなに高くなく、スタッフに「じゃ、またね」って言える。
お店に赴くお客様から「あそこにいくんだったら口紅どっちの色がいいかな」と思ったり、男性だったら「ビーチサンダルはまずいかな」とか、「あそこに行くんだったら、何着ていく?」というコミュニケーションがお客様側で生まれるお店というのが、きっといいお店なんだと思います。「そういうデニムでのご入店はご遠慮させていただきます」とか、店側がルールを考えるようなお店って…130年続いているような伝統だったら、コンティニューしていいと思うけど、今回の『グランメゾン東京』みたいに、ある目黒の空き倉庫をリフォームして、ここからスタートするようなレストランでは、ルールを設ける必要がないと思うし。
コミュニケーションは、食事をする前から存在している、というか、お客さんの中で生まれている。それが結果いいお店に繋がっているんじゃないかな。