日曜劇場『グランメゾン東京』

番組情報

木村拓哉さん×玉森裕太さんインタビュー

Loading…

監督・塚原あゆ子とのセッションで感じたこと
玉森
僕は怖いイメージがあります。単純に怖いというのではなく、緻密な演出をつけてくださったり、映るか映っていないか、わからないくらいの奥のほうのエキストラさんにも演出を付けていたりと、本当に繊細にアンテナを張られている方だと思います。以前ご一緒した『リバース(2017 TBS)』で、ビシビシ演出してもらって、たくさん教えていただいたので、今回またご一緒させていただくのは本当に光栄なことだと思っています。また鍛えていただきたいです。
木村
ストレートな方で、作業が非常にスムーズです。要求していることをストレートに言ってくださいます。意外と男性の監督は、そこを遠まわしにニュアンスで「こう…違うパターンで」と言ってくださる方もいるんですけど、塚原監督はそうじゃないですね。
印象的だったのは、道路を挟んだ撮影の時。伝えたいことがあったみたいで、青信号のうちにこっちに渡って来て、言いたいことを伝えて、青信号のうちに帰る。具体的でストレートに伝えてくれました。コミュニケーションが速いですからやりやすいですね。
今回の作品の内容に沿って言うならば、塚原監督の火力って強いんですよ。他に2人の監督が控えているのですが、そこで急に火加減代わったりすると、焼きムラができちゃうので…だから2人の監督は、大変だろうなあと思っています。
玉森さんと共演するにあたって
木村
事務所の先輩・後輩というのは関係なしに、今回ドラマで演じているキャラクターは、昔同じ店で一緒にシェフをやっていたという関係。俯瞰で見ると、彼(玉森さん)が演じる祥平という役がいたり、及川光博さんが演じる相沢がいたり、沢村さんがやっている京野がいたり…そういう皆がいて、尾花が出来ていたんですけど、パリで一緒にやっていた当時は、(ミシュランの)星を落とすことも許されないというそのプレッシャーと、プライドとで、がんじがらめになった状態で生きていたから、周りが見えていなかったんだと思う。その時に一緒だった祥平からすると尾花の存在は「凄いかもしれないけど、なんなんだよこいつ」って言われるような人なんですが…実は、これを機に本人に確認しようかなと思うんですけど…
玉森
(驚)?!
木村
玉森くんの役の設定で、祥平は「あんなふざけた人、あんなひどい人、いないじゃないですか」って言うくらい、尾花のことを斜めに見ているんだけど、そういう役柄の時、その相手とはその関係性で現場にいる人なのか…役は役、自分は自分のタイプなのか…どっち?
玉森
現場…撮影期間中も役の性格で接するかってことですよね?
木村
役の性格というか、役の関係性と現場での関係性が比例する人と、そこはそこって別になる人と…どっち?
玉森
ええ〜…(焦)現場に入ったら、そうはなりますけど、ご飯休憩の時は一回自分になります。一回戻るようにしています。
木村
あ、そういえば。この前ニュースで、心配になるニュースを読んだんですけど…集中力がハンパなさすぎて、気づいたら鼻血が出ているっていう記事を読んだけど、大丈夫?
玉森
すいません…出たことはありました。この間。
木村
この間?
玉森
一年くらい前です(笑)。