今週の俺塾!目指せ偏差値72!桜葉学園!

塾には入らず、佳織と二人三脚で勉強することにした桜井家。しかし入れるものなら塾を利用しない手はない!困難な壁にぶつかったからこそ分かる原作者・桜井信一さん監修のもと、ドラマの信一が進める桜葉学園受験までの道のりを追いながら、受験ポイントを解説します!

第7回

一進一退を続ける佳織の成績。努力しても努力しても成果はなかなか上がらない。つい佳織や香夏子にも声を荒げて怒鳴ってしまった。イライラが抑えられない。どうやら、佳織より先に俺が精神的にまいってしまったようだ。
受験生の親ってのはこれほどまでに辛いのか。このままじゃ佳織も追いつめてしまう。どうすりゃいいんだ?

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今回の俺からの中学受験指南!
『自分がキレるときは優位なときだと知る』

“中学受験の不思議な常識”<その7>!
『褒めて伸ばす』
それはおだてるのと何ら変わらない。そんな手に乗るほど小学生は幼くないぞ。

桜井信一流のアドバイス

伸ばしたいということはその子は出来ないってことだろ。性格なら褒めるところがあるだろうけど、学力は褒めるところなんてないはずだ。
褒めることによっていま目の前にある問題を曖昧にする。親も子も現状を認めていないだけだと思うぞ。そんなぬるいことで子どもは出来るようにならない。
もう一度言う。――ならない。
今の現状を1ミリでも抜け出す。昨日よりも今日何か出来るようにする。三日坊主と言うけれど、三日に1つ何か出来るようになるだけで1年で100個も出来るようになる。そうして学力は伸びていく。三日坊主になるまでに必ず1つ出来るようになるところを探すんだ。線分図がうまく書けるようになったり立方体がうまく書けるようになったり、先週は筆算していた掛け算が今日は暗算で出来るようになっていたり。そんな小さな成長を親は気付いてやり、おだてることなくありのまま評価する。子どもは自分の成長に気付かないことが多いから、代わりに親が見つけるんだ。伸びれば子どもも楽しいはずだ。ゲーム感覚になるわけだ。もちろんそんな子どもをみて親も楽しくなるはずだ。

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受験には親子バトルがつきもの。子どもが出来ないとイライラするのは当然だと思う。何とか出来るようになってほしいと願う気持ちがあるからキレてしまうんだ。
でもキレるときってどんなときだ? よく考えると自分は出来て子どもは出来ないときじゃないか? 漢字なんかがそうだな。子どもが書けない漢字でも親は知っていることが多いからさ。つまり、優位なときにキレるんだ。例えば社会の山地山脈を全部言えない子どもにキレるかな? 自分も出来ないときは見て見ぬふりするはずだ。それはずるい。さすがにずるい。自分がキレるときがどんなにずるいときか認めることが大切だと思うんだ。


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