今週の俺塾!目指せ偏差値72!桜葉学園!
塾には入らず、佳織と二人三脚で勉強することにした桜井家。しかし入れるものなら塾を利用しない手はない!困難な壁にぶつかったからこそ分かる原作者・桜井信一さん監修のもと、ドラマの信一が進める桜葉学園受験までの道のりを追いながら、受験ポイントを解説します!
第10回
俺たちの下剋上受験は終わった。
本命の桜葉学園はダメだったが、佳織は最後まで頑張って結果を出してくれた。
佳織の努力を俺は誇りに思う。
受験を決めてからの500日は試練の連続、過酷な日々だった。
しかし、その500日で佳織は成長した気がする。
佳織の人生はまだ始まったばかりだ。この先、まだ何があるか分からない。
でも、この経験はきっと、佳織の生きていく糧になるはずだ。
今回の俺からの中学受験指南!
『中学受験は自己肯定感を持たせる貴重な機会だ』
“中学受験の不思議な常識”<その10>!
『頑張ったから納得』
頑張りを評価してもらおうとする癖をつけると、いつまでも満足した結果はやってこないぜ!
桜井信一流のアドバイス
どんな結果になっても塞翁が馬。でもそれを受け止めることができるまで時間がかかる。ところが、子どもは結構平気なんだ。親がいつまでも引きずってしまう。
ここで「頑張ったから納得」なんて思う親子はもう一度挑戦してもやっぱり希望は叶わなかっただろう。
頑張りを評価してもらおうとするようでは一流になれない。結果を評価してもらうためにプロセスがあるだけだ。
勉強は子育てそのものだと俺は思う。何事にも自信がない。何をしてもそこそこどまりという毎日を過ごしている中で子どもの表情が大きく変わるはずがない。
「わたしって結構やるじゃん。意外とできるじゃん」そういう自己肯定感の中で表情が変わっていく。多くの子どもたちが自分を満足に肯定することができずに思春期を過ごしている。そりゃ反抗期がきて当たり前だ。ひねて当然。
夢の生活にたどり着いた佳織は、自己肯定感いっぱいの友達のなかで過ごし、「勉強は世界を変える」と言った。桜井家も大きく変わった。気が付いたら反抗期を経験していない。あれ?と思ったよ。「今からでも遅くないから反抗期しておくか?」と言ってやると、「う〜ん。でも、反抗すること特にないし」と言う。
本音だろう。この言葉を引き出すために、精一杯で果敢に挑む下剋上受験があるんだと思う。
大学受験を2年前にひかえた佳織は「今度は下剋上じゃないね。こうみえてもわたしは賢いから」なんて冗談交じりに言う余裕が出てきた。今度はエリートたちをぎゃふんと言わすために頑張るのではなく、自分の将来のために頑張るのだろう。
「今度も結果を評価してもらうために頑張れ」そう言ってやりたい。