金曜ドラマ「MIU404」金曜よる10時

ゲストインタビュー:vol4青池透子役 美村里江さん

Q.出演が決まったときのお気持ちをお願いします。

何よりまず野木(亜紀子)さんの脚本作品に出られるというのがとてもうれしかったです。いざ脚本を読んでみると、生き生きとした台詞を交わすレギュラーの登場人物たちの中で、透子はほとんど台詞がなく、その分内に秘めたものは多くて深い役どころ。役者としてやりがいのある役をいただいたなと光栄でした。

Q.青池透子の印象を教えてください。

不器用で、人生の選択を失敗し続けてきたと自分で思い込んでいる人。一度足を踏み外した先で浮上するきっかけがあっても、疲れ切って考える力を失ってしまった。その結果、極端な行動に出てしまったのかなと感じました。
また、彼女の置かれていた環境は、特に若い女性なら誰でも陥ってしまう可能性があると思い、注意喚起の意味も込めて演じさせていただきました。リアルで身近な怖さも感じていただけたらと思います。

Q.演じる上で心がけたこと、大変だったことを教えてください。

打ち合わせのときに透子の育ってきた環境や学生時代のことは、新井(順子)プロデューサーや竹村(謙太郎)監督からお聞きしました。お話を聞いた上で、仕事仲間や近所の人とどう付き合っている人なのか、彼氏ができると変わるタイプなのか、同窓会に顔を出したらどんな感じなのかなど、いろんなシチュエーションでの彼女の心情を自分の中で想像して、内面を濃く作るように心がけました。表情によるお芝居が9割だったのですが、そのおかげか悩むことは一度もなかったです。今では透子を昔からの友人のように感じています(笑)。

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Q.綾野剛さんと星野源さんとは現場でお話などされましたか? また、伊吹と志摩の印象を教えてください。

実はお二人とも過去に作品でご一緒しているのですが、お芝居で絡む機会は少なかったんです。「今回はどうかしら」と思ったらまたわずかでしたね(笑)。男性二人のバディものはこれまでにも多く作品がありますが、伊吹さんと志摩さんは台詞の応酬も多くてとても楽しいコンビですね。お二人だけでなく、第4機捜メンバーが揃ったシーンは、台本を読んでいるだけで面白いなと感じます。

Q.最後に視聴者の方へのメッセージをお願いいたします。

撮影の中止を挟んで、2ヶ月以上ぶりに透子のお芝居をした時、なんてありがたいことなんだろうと思わずジーンとしました。感染症対策を施しながら準備してくださるスタッフの皆さんに支えられて、私たち役者は視聴者の方々に観ていただくことができます。改めて幸せを痛感しました。
4話は透子の「幸せ」の物語です。透子と私は4ヶ月近く共に過ごし、彼女の気持ちを余すことなく代弁したい想いで演じました。彼女の感情に対面した後で、皆さんの心に何か湧いてくるものがあれば幸いです。

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