金曜ドラマ「MIU404」金曜よる10時

ゲストインタビュー:vol1西田ふみこ役 平野文さん

Q.今回の役を演じる上で大変だったことがあったら教えてください。

このところアニメでも主人公のおばあちゃんや、学園の理事長、呉服屋の大女将などの老け役をいただけるようになり、かなり楽しませていただいているのですが、今回のようなリアルな設定は未経験ゾーン。監督さんが時折ヒントをくださるのですが、それをどのように表現すれば自然に見えるのか苦心しました。
支度で一番大変だったのは、老い上がるまでに毎回1時間以上を費やしてくださったメイクさんで、私はただただその過程を鏡越しに眺めているだけでした。まずは髪の色とスタイルを変え、地毛にホントに根気よく白髪を加えていく(これがプロ技!)と、それだけでも十分に老い、続いて顔のパーツそれぞれに細かな劣化テク(これも驚き!)を入れていくと、感心するほど見事なばーちゃん顔になることができました。衣装選びも皆が一致した「らしい」組み合わせで、首から下も完ぺき。全撮影終了後はメイクさん、衣装さんと「これでもうこのばーちゃんとはお別れなのね・・」と楽しかった支度時間を惜しんだほどでした。

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Q.綾野剛さん、星野源さんと共演してみていかがでしたか?

ほんの表層的な感想になってはしまいますが。綾野剛さんは、ピューマかカモシカのような佇まいで、鋭利な感性、妥協ゼロの雰囲気。しっかり対峙していないと、あっという間にどこかに走り去られてしまいそう。劇中でのそんな“実走”シーンには遭遇できなかったので、私もOAが楽しみです。
そして星野源さんは、柔軟で深く、品位も備えたアーティストといった印象でしたが、今作では“志摩らしい”無機物感を漂わせていらしたようにお見受けしました。
いずれにしろ、 Something New=新しい何か、を感じさせてくださる満点のナイス・バディ感。画面からならもっと超満点だと確信できるはずです。

Q.役の注目ポイントをお願いします。

脚本ご担当の野木亜紀子さんのコメントに『本作は機捜エンターテインメント。しょうもないやりとりに笑いながら、少しの切なさと、少しの希望を持ち帰っていただければ』とあります。笑いは機捜軍団のみなさまにお任せして、この“ばーちゃん”から垣間見える「少しの切なさ」が伝わればと思います。そして、綾野さんと星野さんのバディを通じて、このご時世に「少しの希望」を作品を見てくださるみなさまに味わっていただけるはずです。“ばーちゃん”は、そうした野木さんの思いを、体現しているひとりなのではないか。私はそう思います。

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