テッペン!水ドラ!!『死幣ーDEATH CASHー』死幣ーDEATH CASHー

毎週水曜 深夜0:10〜放送

現場レポート

暗躍の日々…

2016.8.26 by 東仲恵吾D

はじめまして。7、8話演出を担当します東仲です。
他の人の日記を読みながらチャチャを入れる日々を楽しんでいたら、とうとう自分に回ってきてしまいました。今回は、サード監督の心得を書きます。

まず、ドラマは大体3人の監督で回します。
チーフ監督は最初のキャラクター設計から、ドラマの世界観(例えば、どういう画を表現していくのかとか。今回何かと傾いた画が多いのは渡瀬監督が不気味感を出したいという世界観から来た演出です)。
この作業は、死ぬほど大変です。なんたってまだ台本上の文字を画に起こしていく作業なのです。だからスタッフ一丸となります。1話の撮影が終わった時には、家族以上の一体感ができます。
特に今回の死幣は、普通のドラマよりも制限が多いことと、渡瀬監督の追い込みもあり、言葉なんかいらないくらいの一体感ができあがっていきました。

おっ、これはまずい!!このままでは、自分が監督をやるときには蚊帳の外だ。
どうしよう!? そうだ!暗躍をしよう

STEP.1 ちかづき
撮影の時には、モニターとかがあるいわゆる撮影の中枢であるベースと、撮影が行われる現場があります。大抵、監督やプロデューサーなどはベースにいるのですが、“撮影はベースじゃない。現場で起きてるんだ!”ということで現場にいつきました。
常に現場にいて時には助監督を出し抜いて「よーい、はい!」をかけたりすることで、自分の存在感を出していき、現場を掌握したのです。

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現場で存在感を出す姿

STEP.2 つぶやき
皆に自分を認識してもらったら、次はいろんな人につぶやくのです。
例えば、美術Pに「こういう飾りしてもらいたいなぁ…」とか、
いとPに「このシーン雨降らしたら、凄くいいシーンになるなぁ…」とか、スケジューラーに「このシーン時間かかるなぁ…」とか。
とにかく呟き続ける。
そうすることで次第に「そうしなくちゃいけない」と刷り込まれていくのです。

STEP.3 ゆすり
もうこうなったら、あとは最後の仕上げです。撮影現場は過酷です。
そんな中では時に人にはみられたくないような恥ずかしい姿を披露することもあります。それをしっかりとカメラに刻むのです。

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渡瀬監督に怒られる助監督村居

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撮影中寝落ちする記録・まっちゃん

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撮影中寝落ちする助監督・おじさん

こうすることで、あとは優秀なスタッフたちが最高の世界を作り上げてくれます。8話は、まさに深夜の枠を越えた素晴らしい撮影セットの中で迫真の芝居が繰り広げられます。ぜひごらんください。

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8話の重要なセットの中で演技イメージに付き合ってくれる美術Pと制作部


最後に、油断するとゆすりは自分にも返ってくるのでお気をつけを。

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