出演者インタビュー

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vol.6 須藤理彩さん

芳江さんを、どのように演じていらっしゃいますか?
外では偉そうにしている旦那さんが、家では奥さんにお尻をたたかれている、という関係性を出したかったので「強い女性」という部分を推してキャラクターを作りました。最初は、わたしから「恐妻」っぷりを発信しないと、見てくださる方に伝わらないと思ったんです。でも、わたしがふつうに「ごめんなさいは?」と言うだけで、受け取ってくださる渡辺いっけいさんの謝り方で「脇坂さんは恐妻家で、奥さんは怖い人なんだ」と伝わることがわかったので、今はあまり作りこまないようにしています。
そんな中でも、脇坂さんとはリアルにケンカをしているわけではなく、朝起きたときには「おはよう」と挨拶をするような、日常のやりとりもあるんだと思います。ですから、夫婦の小競り合いがありながらも、この二人は本当は仲がいいんだ、というところが伝わればいいな、と思っています。
脇坂夫婦とは、どんな夫婦だと思いますか?

ちゃんと夫婦の会話をして、コミュニケーションがとれていますし、奥さんが出るところはだんなさんが一歩引いて、というような夫婦の立ち位置がきちんと出来ていますよね。けんかは多いですが、実際は、とても仲がいいと思います。本当にいやだったら、いちいち目くじらを立てたりしませんし、どこで何をしていようが興味もないと思うので…。ですから、何だかんだで愛し合っている夫婦だと思います。
芳江さんが思う脇坂さんの魅力とは、どんなところでしょうか?
脇坂さんは、芳江さんの前では頭が上がらずに言うことを聞いていますが(笑)、さすが奥さんへの接し方が上手だと思います。仕事にも責任感を持っていて、地域のこともきちんとやってくれる、頼もしいお父さんです。ただ、わたし自身だったら、男性にもっとリードしていただきたいですけれどね(笑)。
“俺”のことを、宗野家のパパだと思い込んでいますが…

ご近所のステキなパパです(笑)。浮気とかそういうことではなく、最近の奥様方がアイドルや韓流にハマるのと同じような感覚ですよね。きっと芳江さんは、近所の主婦仲間とのお茶の席や、習い事の席で、そういう話で盛り上がっているんだと思います。そんなところにステキな人が現れたので、芳江さんはきっとまわりの皆さんにも広めているでしょうし、もし運動会とかあったら、何人か“俺”さんのうちわを持っているはずです(笑)。
脇坂刑事役・渡辺いっけいさんとは、デビューした頃からのお知り合いと伺っていますが、今回の共演はいかがですか?
夫婦ということで、しっかりと向き合っているお芝居なので、演じていてとても楽しいです。本当に尊敬している役者さんなので、こうして相手役をやらせて頂いたことで、自分も何段階かステップアップ出来たような気がしています。まだまだ追いつけませんし、アイデアをいただいてばかりですが、毎回勉強させていただいています。
上川さんとは初めてご一緒させて頂いているのですが、ドラマの中でも「初めまして」とご挨拶をするシーンから始まったので、入りやすかったです。いつもお芝居に対して真剣で、紳士的な役者さんですよね。 双子の龍生くんと樹生くんはとてもナチュラルで、お芝居にも二人の持っている純粋さが全面に出ていて、気持ちの動き方が素直で、物語の感動がより深まりますね。
家族とは、どういう存在だと思われますか?

たとえ会話をしなくても、同じ空気を共有できるのが家族だと思います。黙っていてもお互いに分かり合えるようになって、同じ空気を共有できるようになって初めて本当の夫婦、家族になっていくのではないでしょうか。
ドラマをご覧の皆さまにメッセージをお願いします。
登場人物みんなに抱えているものがあります。誰かと関わることによって、ずっと自分の中に閉じ込めていた部分をどう破っていくのか、それぞれの成長過程を見ていただきたいです。両親がいなくなってしまった双子の深い傷、“俺”の心の中の闇、礼子先生の抱えている事情、みんなひとりでは克服できなくても、助け合って支えあっています。頑張って家族になるのではなく、「この人がいるから」「この人のために」という気持ちのつながりを見ていただければと思います。

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