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Vol.10 ☆緊急特別企画☆坂元裕二さん(脚本)と土井裕泰さん(監督)に、直撃インタビュー

―草彅さん演じる三朗と田中さん演じる凛子について

坂元さん:第1話と第2話を見て、草彅くんと麗奈ちゃんが僕の想像を遥かに上回るコンビネーションで掛け合いをしていて驚きました。今回僕は仕上がりを見ることなく、撮影が進んでいたので、視聴者の方と同じ目線でした。どんなものが仕上がってるのかまったくわからずに書き続けていたので、こんなに面白くなったんだ…と見ていて非常に感動しました。

土井さん:最初は、僕も含めてなんですけど、相手との距離を測りながらやっていたようなところがありました。けれど“質屋で凛子が三朗を土下座させる”というシーンで、麗奈ちゃんがアドリブで草彅くんのお腹を蹴ったんですよ。“ドスッ”って音がして(笑)。あの瞬間からふたりの中で色々なものが見えたみたいです。

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坂元さん:なるほど。

土井さん:その数日後に“屋上で三朗の股間を凛子が蹴る”シーンがあったんですけど、長セリフもワンカット長回しで撮れて…そのあたりからどんどん三郎と凛子になっていったというか、その先は凄くスムーズに進みましたね。

坂元さん:本当に三朗と凛子が生きているかのようで、お芝居しているようには見えませんでした。ドラマの登場人物を見ているのではなくて、実際に身近にいる友人家族を見てるような親しみを感じました。物語自体はリアリティがある人物でもストーリーでもないのですが。

土井さん:僕らの中には三朗と凛子が生きていましたよね。

―お芝居しているように見えない…。現場でもテストなしで“1発本番”という撮影も行われたりして…。

土井さん:それはスタッフの気持ちですよね。第6話で“三朗が手紙を読む。それを聞いている凛子”というシーンがあるんですけど、スタッフ全員がその台本を読んだときに、“ちゃんと撮ってあげたい”という気持ちになったんですよ。草彅くんも麗奈ちゃんも、お互いが初めてぶつかったときのお芝居が凄くいいんです。だから、“彼らの一番いいお芝居を撮ってあげよう”という気持ちがスタッフの中にあって。それは坂元さんの本があって、草彅くんと麗奈ちゃんだったからこそ、そういう空気が現場に生まれたんだと思います。

―坂元さんの脚本が届くのが楽しみでした!

土井さん:連続ドラマって1時間なんですけどね、坂元さんからいただく“ハコ書き”が毎回1時間30分ぐらいあるんですよ。きっと坂元さんの中で三朗と凛子が生きて動いていて、手が勝手にどんどん書いてしまっているんじゃないかなと。毎回、勢いのあるものを頂いていたので、僕も読むのが楽しみでしたね。でも、残念ながら時間の都合上切ってしまったエピソードもいっぱいあって…削る作業には苦労しましたね。

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