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ロシア皇帝の至宝展〜世界遺産クレムリンの奇跡〜

開催期間:3/20(火)〜6/17(日)


ガイドツアー

第5章「18世紀の古都 モスクワ」

18世紀はロシアの文化史において重要な位置を占めます。1703年にネヴァ川の河口に新しい町サンクトペテルブルクの基礎が置かれ、ピョートル1世(大帝)の治世に国家の国際的地位も強化され、徐々に力ある大国へと変わっていきました。1712年に皇帝の住居はサンクトペテルブルクに移されましたが、モスクワはロシアの人々にとってロシア民族の文化的精神的中心と見なされ続けました。
ロシアの経済的、政治的、文化的生活の改革は、日常生活の習慣、インテリアの装飾、服飾に変化をもたらしました。ピョートル1世は、舞踏会と並んで演劇の上演を導入し、ロシア芸術のその後の発展の基礎がつくられました。また装飾的工芸も発展し、モスクワはロシア金銀細工の最も重要な中心地であり続けました。
戴冠式は16-17世紀の伝統に従って、ウスペンスキー大聖堂で行われました。1724年にピョートル1世の妃であったエカテリーナ1世がクレムリンで戴冠し、1730年にアンナ・イオアノブナ、1762年にはエカテリーナ2世の戴冠式が行われました。戴冠式の日には国中から、あらゆる身分の代表者たちが、皇帝と皇后にパンと塩を贈ることが慣わしになっていました。それを運ぶための金や銀の大皿は、宝石で飾られ、木製のものは彫刻で飾られ、磁器は美しい装飾画で飾られました。また戴冠式ごとに大規模な建築や修復が行われ、家々の壁は多色の壁掛け絨毯や旗で飾られました。通りには花輪や色とりどりのランプが吊るされ、夜には焚き火が焚かれ明るい花火が炸裂しました。舞踏会やレセプションが行われ、祝祭は数日間から数ヶ月間の間続いたといいます。

主な作品群

煙草入れの画像



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