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ロシア皇帝の至宝展〜世界遺産クレムリンの奇跡〜

開催期間:3/20(火)〜6/17(日)


ガイドツアー

第3章「16世紀の首都 モスクワ」

モスクワは16世紀に、独立した強大な国家の首都となり、城壁のなかに聖堂や大公の宮殿などを整えていきます。ウスペンスキー大聖堂や宮殿の装飾が広く行われ、高名なロシアの職人だけでなく、外国人も招かれました。1547年にモスクワの君主イワン4世(雷帝)が全ロシアの皇帝(ツァーリ)の座に就き、1589年ロシアに総主教座が創設されたことで、モスクワ国家の力は増していきました。
この時代の文化は重要で、なかでもロシア語の書籍印刷の始まりと、挿絵つきの年代記集成の成立があげられます。ロシアの聖人の多くは16世紀に列聖されました。また最も重要な芸術主題は、ロシアの皇帝が神に選ばれたものであることを明らかにし、賞賛することでした。多くの文学作品や美術品もそのために作られました。1560年代には、ブラゴヴェシチェンスキー大聖堂に新たに設けられた副祭壇にイコノスタスが取り付けられました。
イワン3世の金の杯やボリス・ゴドゥノフの優雅なひしゃくは、16世紀の高価な食器の極めて稀な作例として特別の価値があり、これらはクレムリンの宮廷工房で制作されました。なかでも皇妃工房では、ロシアの名門出身の巧みな裁縫師や刺繍師が集められ、高い芸術レベルの作品を生み出しました。




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