山本むつみさん(脚本):インタビュー|金曜ドラマ『コウノドリ』

金曜よる10時〜放送« HOME

ラインナップ

撮影現場はいかがでしたか?

撮影現場は、熱気がすごいですね!一丸となっている感じです。病院のセットも気合がはいっていて、スタッフさんの作りこみが素晴らしかった。執筆の前に、いくつもの病院を見学させていただきましたが、まるでそのときの病院にいるような、すごくリアルなセットでした。役者さんたちも、お医者さんや患者さんの気持ちにはいりやすいのではないかなと思いました。
綾野剛さんが演じる鴻鳥サクラとお会いして
綾野剛さんは、ビックリするくらい佇まいがもうサクラ!鴻鳥先生そのものでした。まだお医者さんとしてのサクラしか拝見していないですけど、今、鴻鳥サクラという人がここにいるという印象でした。演技しているときだけではなく、佇まいの全てが、サクラなんですよ。役柄を深く掘り下げていらっしゃって、“鴻鳥サクラを生きている”という感じがしました。
今回、本当にどの役者さんにお会いしても「あ!この人だ!なるほど!」という感じがします。今日はお目にかかれませんでしたけれど、星野源さんの四宮先生も眼鏡をかけた姿はまさに四宮先生そのものだと思いましたし、下屋の松岡茉優さんは、原作よりもだいぶ可愛いですけど(笑)、まっすぐな研修医で。小松さんを演じる吉田羊さんは、お団子ヘアで見た目を似せていっているだけでなく、ハートが小松さん。それぞれの役に合っているというか、みなさん本当にハマっているなと思います。
これ以上ない、願ってもないキャストが揃いましたよね。
原作を読んだ感想

お話をいただくまで、原作を読んだことがなくて、「お産の漫画ってどうなんだろう。ドラマにして見てもらえるかな」などと思っていましたが、お話をいただいた日に、原作をお借りして、帰りの電車の中で読んで泣きしました。「これ、ぜひやらせていただきたい!」と。医療ドラマは、ある種、“こんな感じ”という型がありますよね。想像がつく医療ドラマがたくさんあるなかで、コウノドリに関しては、産科医を主役にした視点が新鮮でおもしろかったですし、命と向き合う人間のドラマとして描かれているところに強くひかれました。テレビドラマとしては、もちろん派手な医療シーンも必要ですが、人間を描くドラマとして、いいものに出来るのではないかと思いました。
原作者・鈴ノ木ユウ先生とお会いして
すごくお話が合いました(笑)。私はもともと時代劇の脚本を書いていたのですが、鈴ノ木先生も時代劇がお好きなんですよ。今日は、私が書いていた新春ドラマ「大江戸捜査網」について語り合いました(笑)。
ご自身がもともと音楽をやっていらしたので、サクラと近いものがあるなぁと思っています。ひょうひょうとした独特の雰囲気、味わい深さがサクラに重なります。
漫画家も脚本家も、孤独な仕事なんですよ。脚本家が撮影現場に行く機会はあまりなくて、家で黙々と脚本を書いているか、資料読んでいるか、考えているか…。現場の熱気を見ると、みんなで作っている感じがして羨ましくなるくらいです。漫画家さんもずっと家でひたすら描いている仕事ですよね。音楽をつくる方もそう。私は、「鶴の千羽織」とよんでいるんですけど、「書いているところは、決して見てはなりませぬ」と言う感じで(笑)。家にこもって延々と座り続けて仕事する同士なので、もともと共感できるところが多いですが、鈴ノ木先生はこちらを気遣ってくださったり、お人柄があたたかい。胸を打つ漫画が生まれてくるわけがよくわかります。
脚本を書くにあたって

原作では、ペルソナのメンバーは、最初から全員揃っていないんです。だんだんキャラクターが揃っていくので、ドラマではどうやって最初から主要人物たちのチーム感をつくっていくかというのが、まず一つのポイントでした。それと、ゲストの話でストーリーを動かしていくのではなくて、その回のメインのゲストが来たことで、サクラを中心としたペルソナチームが、どう困難に立ち向かい、悩みながらも進んでいくか…という、医療者側の葛藤を多く描こうと思いました。ペルソナに集っているお医者さん、ナース、助産師、ケースワーカー、そういった人たちのドラマを厚くしています。
また、サクラ自身が抱えている問題や、背負っている背景、ピアノに向かって解き放たれる感情についても掘り下げるように描いていきます。
もう一つ大事にしているのは、原作もそうなんですが、医療の話だけにしないことです。取材を重ねて、いろんなお医者さんのお話も伺って、お産の現場は社会の縮図であると強く思いました。世の中で起こることのすべてが、産科の医療現場のなかに反映されているんですよね。1話はそれが象徴的に出ています。ドラマとしてのおもしろさと同時に、今の世の中を生きている人間の姿が、お産の現場に集約されているような1話になっているのではないかと思います。
それぞれのキャラクターの印象的な登場、掛け合いの楽しさ、ハラハラするサスペンス的なところもあります。お産に興味のある年代の女性だけでなく、お子さんを産んだことがある人もない人も、男の人も、誰にとっても、自分のことのように感じながら見ていただけるドラマを目指して、書いていきたいと思います。

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