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2022年1月9日放送 放送25周年スペシャル 4K8K特別編「富士山の四季」

高精細映像で見せる四季の富士山

「世界遺産」の2022年最初の放送は、「放送25周年スペシャル4K8K特別編 富士山の四季」というテーマで「富士山 – 信仰と芸術の源泉」を紹介します。季節ごとに異なる富士山の絶景のかずかずをお届けいたします。長期にわたる取材を担当した三浦ディレクターに話を聞きました。

紅葉や桜、笠雲など富士山の特別な絶景

ほんのいっときにしか撮影できない富士山の絶景。その機会を粘り強い撮影で逃さず4K8Kカメラで収めた特別な映像をご覧ください。

地上波放送のため4Kと8Kで撮影した映像をフルハイビジョンに変換して放送しますが、映像の美しさは楽しめます。

──今回は「富士山 – 信仰と芸術の源泉」ということですが、新年にふさわしい世界遺産ですね。

三浦ディレクター(以下、三浦):はい、今回の番組では特別企画として、誰もが知っている富士山を季節ごとにいろいろなアングルから多くの取材時間をかけて撮影しました。2021年1月から撮影を始めたので、ほぼ1年かけての取材となり四季折々の富士山をご覧いただけます。

2022年最初の「世界遺産」は、富士山の絶景の数々をたっぷりお見せします。

──具体的にはどんな富士山を観ることができるのでしょうか。

三浦:番組ではまず、秋は紅葉の名所である白糸の滝から富士山をお見せします。白糸の滝は、富士山からの地下水が湧き出てたくさんの白い糸のように流れることからこの名がついた滝です。滝に覆いかぶさるような紅葉と流れる白い水の絶景をご覧ください。

地下水が湧き出る白糸の滝の紅葉。虹がかかった美しい絶景をドローンで8K撮影しました。

──滝と紅葉と富士山の絶景とは楽しみです。ほかの季節の見所も教えてください。

三浦:冬の富士山で注目していただきたいのは、笠雲です。遮るものがない富士山の山頂に吹き付ける風によって、傘のような形をした雲が発生します。この笠雲を長時間撮影した映像を早送りで再生すると、回転しながら発達する雲の様子を観ることができました。

文字通り傘の形をした「笠雲」。周りに遮るものがない富士山でよく見られる気象現象です。

──笠雲が回転する様子、興味深いです。春はどんな富士山が観られますか?

三浦:富士山の世界遺産の一部として登録されている忍野八海という池がある忍野村で、桜を撮影しました。その村に咲く桜の向こうにそびえる富士山の絶景をお見せします。桜のほかに春の富士山でご覧いただきたいのが、ダイヤモンド富士です。

──ダイヤモンド富士とは、どんな富士山なのですか?

三浦:山頂中央から昇る朝日がダイヤモンドのような輝きを見せることからそう呼ばれています。この撮影には苦労しました。田貫湖の湖畔を撮影ポイントに選び、4月のこの日で撮れるという予測日に撮影に臨んだのですが、実際には日が昇る場所が少しずれていて、翌日も、そのまた翌日も……。結局8日間かけてやっと見事なダイヤモンド富士が撮影できました。ダイヤモンド富士以外も、紅葉や桜など、それぞれタイミングが難しかったのですが、そのかいあって素晴らしい景色をカメラに収めることができました。

──そんな苦労があって撮れた映像と聞くと、ますます見てみたくなります。

日本の春を象徴するような桜と富士山の組み合わせの絶景。また4月に撮影した、富士山山頂から光り輝く朝日が登る様子、「ダイヤモンド富士」をご覧ください。

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