放送内容
番組初撮影のアイスランドのヴァトナヨークトル国立公園。噴火を繰り返す火山群の上に、ヨーロッパ最大級の氷河が広がる世界でも珍しい場所である。そのスケールは桁外れで、空からでなければ火山と氷河を一度に捉えることはできない。そのためヘリでの空撮に力を入れ、イギリスのロンドンからヘリ空撮専用の防振装置と専門のオペレーターを呼び寄せて撮影を敢行。炎と氷が織りなす大自然を2週に渡ってお届けする。
ヨーロッパ最大級の氷河
2000m級の山が聳えるヴァトナヨークトル国立公園。高地に広がっているのがヨーロッパ最大級のヴァトナ氷河である。氷の厚さは最大約900m。面積は、東京・神奈川・埼玉がすっぽり収まるほどもある。分厚い氷の下には、噴火を繰り返す火山が隠れている。
氷河と火山が起こす洪水
ヴァトナ氷河に覆われた火山の中で、最も活発なグリムスヴォトン火山。カルデラの中には、地熱で氷河が溶けてできた巨大な湖がある。大噴火が起こると、湖が急激に増水して決壊し、洪水が発生する。
ヨーロッパ最大級の滝
ヴァトナ氷河の雪解け水が生んだ、水量ヨーロッパ最大級の滝。流れ落ちる水は毎秒700トン。膨大な量の水が流れ続けた結果、溶岩の大地が削られ、滝の下流には高さ100mを超える絶壁の峡谷が生まれていた。