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2023212日放送

カゼルタの王宮と水道橋 〜 18世紀ヨーロッパ最大の王宮

放送内容

イタリアのナポリ郊外にカゼルタの王宮がある。王宮と庭園や庭園のために作られた水道橋なども世界遺産になっている。ナポリ王が18世紀に、ヴェルサイユ宮殿を越えることを目標として建てた宮殿。王宮の部屋数は1200、庭園の奥行きは3キロで、ヨーロッパ最大級といわれる。その壮大な水の庭園のために40キロも続く水道が作られた。260年前の水道は今も水が流れていて、大量の水が王宮の庭園を満たしている。

ナポリ王の水の大庭園

ナポリ王の王宮には壮大な庭園が広がっている。奥行きはおよそ3キロ。人工の広大な水路が貫いている。庭園の一番奥には、人工の滝。水路に水を注ぐためのもので、高さは83メートル。この水の庭園のために40キロ離れた山から、水道を作り水を運んだ。

写真:放送内容

40キロの大水道

王宮のために作られた大水道は、ほとんど地下に作られた。水道は山や谷などの起伏のある場所を巧みに迂回しながら通された。しかし難所もあり、そこには石造の水道橋が建てられた。高さ55メートル、長さ530メートル、18世紀ヨーロッパで最大の水道橋。

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部屋数1200巨大宮殿

ナポリ王が建てた大宮殿は幅247メートル、奥行き184メートル。淡いサーモンカラーで、1752年から30年がかりで完成した。エントランスのホールには最高級の大理石が使われ、また人力で昇降するエレベーターも設置されている。

写真:放送内容

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