放送内容
西ノルウェーに世界最大のフィヨルド地帯があります。2000あまりも連なるフィヨルドにより海岸線の総距離は地球2周半に達します。その中の「ネーロイ」と「ガイランゲル」が世界遺産です。ノルウェー語で狭いという意味のネーロイフィヨルドは世界最狭。1000mを超す断崖とダイナミックな景観です。そして「ノルウェーの真珠」と謳われるガイランゲルの造形美。フィヨルドはかつてノルウェーを覆った巨大氷河が作りました。
最長と最狭のフィヨルド
外海から内陸へ200キロも入り込んだヨーロッパ大陸最長のソグネフィヨルド。その支流ネーロイフィヨルドは切り立った断崖に囲まれた幅250mの世界一狭いフィヨルド。川のように見えますがアザラシや海の生き物が暮らし、ここが海だと実感します。
最長のフィヨルドを生んだ氷河
内陸深くまで入り込んだ海、フィヨルドに注ぎ込む川があります。川を遡ると氷河が現れました。かつてノルウェーを覆った巨大な氷河が後退するとともに大地を削り、そこに海水が流れ込みフィヨルドができました。今もヨーロッパ大陸最大の氷河が残ります。
1000mの断崖！流れ落ちる滝
ガイランゲルフィヨルドを囲む1000m級の断崖。断崖と海が織り成す美しさからノルウェーの真珠と称えられます。見どころの一つが向かい合った断崖から流れ落ちる対照的な2つの滝。優美な滝と豪快な滝。雪解け水が一気に流れる姿は絶景です。
断崖に一軒家 フィヨルドに生きる
ガイランゲルフィヨルドの滝のすぐ近く、断崖の中腹に一軒家があります。フィヨルドの少ない平地を耕し放牧をして人々は暮らしてきたのです。ここはいまは人は暮らしていませんが、文化的景観として守られています。今も集落を守りながら暮らす人を訪ねました。