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2019526日放送

赤道直下!ナイル源流の山に氷河〜ルウェンゾリ山地国立公園(ウガンダ)

放送内容

ウガンダのルウェンゾリは標高5109m、キリマンジャロ、ケニア山に次ぐアフリカ第3の山です。そこには驚異の自然がありました。麓に広がる熱帯のジャングルを抜けたと思えばコケだらけの森に迷い込み、広大な湿原や岩場などが続く変化に富んだ景観です。高さ8mもの“草”やここだけの固有種の鳥ルウェンゾリトラコなど、貴重な動植物の宝庫でもあります。今回は小型ドローンも駆使して10日間の撮影に挑みました。

コケ玉の森

ルウェンゾリに湿った風がぶつかり標高3000m付近で霧が頻繁に発生します。そこは湿度ほぼ100%で、木の幹も枝も分厚いコケが覆いました。昼間も薄暗いコケ玉だらけの森は精霊が潜んでいるような神秘的な雰囲気。世界でも珍しい「熱帯雲霧林」です。

写真:放送内容

巨大な草の林

標高はさらに上がり3500mに。そこには高さ8mもある巨大な“草”ジャイアントセネシオがニョキニョキ生えていました。辺りは夜、氷点下にまで下がる厳しい環境。葉が枯れても落ちずに幹に残り、ダウンジャケットのように寒さから身を守ります。

写真:放送内容

氷河が溶ける

温暖化の影響で、以前よりもジャイアントセネシオが高い標高4500mにまで生えていました。同時に山頂にある赤道直下の氷河が溶け始め、あと20年で無くなると考えられています。氷河は周辺のサバンナに流れ、動物たちの命を守っています。

写真:放送内容

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