放送アーカイブ

2018年9月9日放送
イギリスの湖水地方

人がつくった風景

湖水地方の風景に欠かせないのが石でできた建造物です。中でも丘という丘に広がる「石壁」はこの地の風景を形作る存在です。羊を飼うための石壁は昔からの伝統の技術で造られ、守られてきました。その技を今に伝える人々に、石壁作りを見せてもらいました。

ピーターラビット™のふるさと

作者ビアトリクス・ポターはロンドンで生まれ育ちましたが、幼少期に家族で旅行した湖水地方の風景が忘れられず物語の舞台にしました。ある図書館にポターの原点が保存されていました。それは精密なキノコの水彩画。キノコとピーターラビット™の関係とは?

自然保護の原点

世界中の子供の愛読書となったピーターラビット™。その舞台となった湖水地方は豊富な鉱物資源を求めて開発されようとしていました。それを救ったのがピーターラビット™でした。作者ポターは印税を注ぎ込み、湖水地方の土地や農場を買い占めていったのです。

累計2億5千万部も売れた世界的ベストセラー絵本「ピーターラビット™」の舞台がイギリスの湖水地方です。その湖水地方が昨年、世界遺産に登録されました。イギリスの原風景ともいうべき美しい風景は、多くの文学や絵画のモチーフとなりました。そんな湖水地方に19世紀、産業革命による開発の魔の手が迫りました。しかし開発を阻止し美しい風景を守ったのはピーターラビット™だったのです。一体どうやって守ったのでしょうか?