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2019年4月21日放送
テイデ国立公園

巨大カルデラ誕生の謎!

東西に幅15kmもの巨大カルデラのある標高は約2100m。実はこの場所には元々5000m級の火山があった。それが10数万年前、3度にわたる大規模な陥没を起こしたことで、巨大なくぼ地・カルデラできたと考えられている。

別世界!カルデラの内と外

北東からの貿易風。大西洋から運ばれる湿った空気が島の北側にぶつかり、雲海が生まれる。カナリア松の森など豊かな植生が育まれる一方で、雲海は標高の高いカルデラの外輪山を越えるができないため、カルデラの内側では、全く異なる乾燥した植物進化の世界が。

天然!20色!カラフルな岩石

火山の岩や砂といえば、溶岩の「黒」や火山灰の「灰色」をイメージするが、このカルデラ内には、赤・白・黄色、さらに青緑色など20色もの岩や砂がある。一体なぜ?また麓の町では、その天然色の砂を使った巨大な砂絵アートの伝統が。カラフルな芸術性は圧巻。

スペイン本土から南に1100キロ。大西洋上に浮かぶ火山島が集まるカナリア諸島。7つの島の中で最大のテネリフェ島にある国立公園が世界遺産となっている。火山の様々な現象が見られることで世界遺産登録されたこの島には、スペイン最高峰のテイデ山(3718m)や、幅15kmの巨大カルデラ、さらに、なぜか20もの色に変化した溶岩由来の岩石が。独特な進化を遂げた固有植物も豊富な不思議な世界、その誕生の秘密に迫る。

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