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2018年9月2日放送
ロペ・オカンダの生態系と文化的景観

細長い森ができたワケ

細長い森がくねくねと続くロペの不思議な風景。世界でも珍しいその風景は氷河期に生まれました。森の中に入ると森に沿って川が流れていました。谷筋にある川の流れに沿って森は育まれたのです。食べ物が豊富な森には、いろいろな動物が集まります。

1000頭森を走る

マンドリルの研究者がGPSを使って追跡をしていました。その様子を追いながら、我々はついに1000頭ものマンドリルの群れに出会いました。サルの中で一番大きな群れを作るのです。ちょうど繁殖のシーズンで派手な顔のオスの姿や交尾の映像も。

人がつくった風景

細長い森も放っておけば広がっていきます。しかし、ここには古くから人間が住んでいました。彼らは岩に鉄の道具を使って岩絵を残します。そして農耕の民だった彼らは、草に火をつけ「焼畑」を行っていました。森は広がることなく風景は保存されたのです。

ガボンのロペ・オカンダは絶滅危惧種マンドリルが生息することで有名な世界遺産です。オスが赤い鼻と青い頬の派手な顔のサルです。今回、日本のテレビカメラとして初めて世界遺産にあるロペ国立公園の撮影が許されました。そこには広大な草原が広がり、細長い森がくねくねと続いていました。マンドリルのほかには、森に棲むマルミミゾウや草を食むバッファローがいます。そしてついに1000頭ものマンドリルの群れの撮影に成功!

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