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2018年8月5日放送
グレートリフトバレーの湖群

アカシアの林

ナクル湖周辺の林のほとんどはアルカリ土壌に強いアカシア。豊かなアカシア林はサルたちに樹皮や樹液など食べ物を提供。林の中ではインパラのオスとメスが走り回って恋の駆け引き。バッファローは林を抜け、湖で水浴びをするのが日課になっている。

増えるサイ

ナクル湖の周辺はミナミシロサイの繁殖に成功している。親子のシロサイがアカシア林に現れる。お気に入りの木の下を占拠しているバッファローを追い払って昼寝。シロサイとクロサイが遭遇。ケンカ勃発と思いきや息詰まる沈黙の末に離れて行く。

林のサイクル

キリンの好物はアカシアの葉。林で食事を終えたオスのキリンは草原に出て首をぶつけ合い力比べ。強いオスがメスにプロポーズ。アカシアはキリン、インパラ、サルに種を食べてもらう。未消化の種は遠くに運ばれて新たに発芽する。林のサイクルが紡がれている。

ケニアの大地溝帯の底にアルカリ性水質の湖が複数ある。特にナクル湖の周辺は野生動物が豊富。アルカリ性土壌でも生育するアカシアが緑豊かな森をつくり、インパラなど草食獣から肉食のライオンまで多様な生き物が暮らす。このバランスのよい環境がシロサイに繁殖を促し数を増やしている。隣のボゴリア湖ではフラミンゴが強いアルカリ水質で大繁殖する藻類を主食にして生きている。大地溝帯と野生動物の繋がりを紹介する。

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