放送アーカイブ

  • 放送内容
  • ギャラリー
  • 遺産データ・アクセスガイド

2010年1月17日放送
鉄道で越えるアルプスの旅

世界でたった一台、現役で雪をかきわける蒸気機関車モンスター

20世紀初め、この車両が登場してから豪雪地帯の走行をスムーズにさせた。

トップオブヨーロッパへといざなうユングフラウ登山鉄道

車窓からは4000m級のアルプスが望める。

初めてアルプスを越えたゼメリング鉄道

景観と調和したローマの水道橋を思わせるカルテリンネ橋が圧巻。

19世紀に鉄道網は広がり、物資の運搬は船から鉄道へと代わった。
「ゼメリング鉄道」は、ウィーンから峠を越え、アドリア海のトリエステを結んだ。
この時からアルプスの大自然は、人々の心を癒す一大観光地になったのだ。
3つの山岳鉄道に乗って、夢のようなパノラマを身近に感じる旅。
「ユングフラウ」の登山鉄道は、アイガー山の岩をトンネルで貫く。
標高3400mの終着駅を出ると、眼前に広がるのはヨーロッパ最大のアレッチュ氷河だ。
多くの登山家の命を失った魔の絶壁から、100年前にスカートの貴婦人でさえ眺望を楽しむことが可能になった。
そして、世界でたった一台の現役で雪をかきわける蒸気機関車モンスター。
人を寄せ付けぬ白銀の世界を、「レーティシュ鉄道」の鉄の道がアルプスと人をつないでゆく。