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2009年11月29日放送
マヤSPECIAL

マヤの長期暦が、2012年12月21日に最後のときを迎える。
5126年の歴史の中で初めて訪れるマヤ暦最後の日の意味とは?
世界遺産に登録されたマヤの5大都市から紐解いていく。

世界4大文明と呼ばれる文明は、石器時代を経て、青銅器、鉄器時代へと進歩を続けた。
しかし、マヤの人々は鉄の道具を一切持たなかった。
石器と人力だけで、60メートルを越える巨大なピラミッドを築き上げたのだ。
人類史上もっとも洗練された石の文明、それがマヤ文明だった。

一般に文明は、大河のほとりに誕生するといわれる。
しかし、マヤ文明はユカタン半島の多様な自然環境のなか、広い範囲で都市を築き、2000年もの長きにわたって繁栄を謳歌した。
そこには、「自然環境に上手く共生する」という、マヤの生き様があった。
現在でも800万人というマヤ末裔がその伝統を受け継ぎ暮らしている。

マヤ文明と聞くと神秘のベールに包まれた文明というイメージが先行する。
それが、20世紀ころから囁かれ続けた、「2012年マヤの終末予言」という話を生み出してきた。
暦の区切りごとに、盛大に祝いの儀礼を行ったという、マヤの人々にとって、2012年12月21日という日は、5126年の歴史の中で初めて暦が一巡する、いわば区切りの日。
その意味では、最も喜ばしい日なのではないだろうか。

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