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ゲストインタビュー

第8話 前田愛

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台本を読んだ感想は?

まず、最初に感じたことは「この役は難しいな」ということでした。どう演じればいいのだろう…というのが、素直な感想です。記憶喪失の役って、今まで演じたことないですし、とにかく難しいだろうなと想像していたんですけど、ストーリーとしては、「あれ、これはどんな話なんだろうか? 誰が犯人なんだろう?」という感じで、台本を読んでいてものすごく面白かったです。

今回演じられた向井歩美とはどんな人物でしょうか?

歯科助手の仕事をしていた、ごく普通の女性だったのに、フィアンセに不幸が起こり、思いもよらない人生を歩んでしまったという感じでしょうか。本来ならば、「幸せになろうね」って、結婚して家庭を築いて…という普通の女の子が夢見るような、ごく普通の人生を歩むはずだったのに、人生が180度回転してしまった、自分が大切にしていたものが全てなくなってしまったという、不幸な女性です。

この歩美という人物を演じる上で気をつけたことというと?

記憶喪失の役を演じるのは初めてだったのですが、記憶喪失の状態のシーンでは、割とゆっくりとセリフをしゃべるということでしょうか。あまりはっきりと、ものを言わないという感じです。それから、記憶が戻った状態のシーンでは、人の目を見て、しっかりと話をすように意識しました。
私、この歩美という役を演じて感じたんですけど、お芝居をするときに、“名前”がわからないということを考えたとき、すごく不安だったんですね。この“名前”というアイデンティティがないと、こうも不安になるんだという気持ちになったんですけど、安積班の捜査によって、歩美という名前がわかってから以降のシーンは、名前を意識して一人の人間として見えるように演じたいという気持ちはありました。 役としては、本当に難しかったですけど、安積さんの眼を見ていると安心感が湧くというか、キャストの皆さんに手を引いていただいて演じるような感覚でいられれば、大丈夫かなと思いながら演じていました。

撮影現場の印象はエピソードなどはありますか?

本当に現場が和気あいあいとしていて、キャストの皆さんもスタッフさんも仲よくされていたのが印象的です。そんなチームなので、撮影のテンポがすごくよくて「これは長年やってきたチームだからこそなんだろうな」と感じました。
それと、シーン毎に監督が説明してくださったので、「ここはどうなんだろ?」というような、不安な部分が全くなかったので、とても演じやすい現場でした。 そうそう、結城役の比嘉さんが、佐々木さんはじめ男性キャストの皆さんに、いつもいじられているのを見ていて、すごく微笑ましく思っていました(笑)。ホント、ハンチョウというドラマの役柄そのままに、皆さん仲良くしていらっしゃるんですよね。
あとは、やはり佐々木さんが演じられている安積さんが、すごくかっこいいです。キリリとしたお顔で、難事件をガンガン解決していく姿は、本当にかっこいいですよね。

最後に第8話の見どころというと?

人のいろんな想いが交差している物語というか、人を助けるのも“人の心”ですし、犯罪を犯してしまう行動も“人の心”ですけど、そこで「守ってあげる」とか「正義を貫く」という、安積ハンチョウと安積班の人たちの“心”に打たれる第8話だと思います。ぜひ楽しんで観ていただきたいですね。