インタビュー 末永聖役/有村架純さん × 黒岩晶役/岡田健史さん

――7月から約4ヶ月間撮影をしてきていかがでしたか?

有村 本当に濃密な日々でした。毎日一つ一つ乗り越えていくという感じで、さらっと終わる日なんて1日もなかったなという印象です。聖の気持ちになってずっと過ごしてきたのでとにかく自分にとって大きな4ヶ月間でした。ワンシーンワンシーン大切に取り組んで無事に最後を迎えることができてよかったなと思いますし、幸せでした。

岡田 自分にとってはこの作品がデビュー作で、初めての作品でこんなに大きな役をいただけたことに対して、自分は演技で返していかなければと思って挑んだ4ヶ月間でした。まだまだ返せてないとは思いますが、素敵なスタッフさん、キャストのみなさんに恵まれて、デビュー作が「中学聖日記」で、黒岩晶でよかったなと心の底から思える幸せな現場でした。あと、最初はこの仕事をやることに反対していた両親から「初めての仕事で技術はともかく堂々とやっているお前の姿を誇らしく思うぞ」と連絡をもらったときは本当にうれしかったです。

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――とても暑い夏にスタートした撮影でした。大変だったことや印象に残っているシーンを教えてください。

有村 5話あたりは本当に暑い時期でスケジュール的にも内容的にも怒涛でしたね。その後3年後に晶に再会するまで聖は自分の気持ちを隠して、嘘をついて生きなければいけないのが難しかったです。言っていることや見せているものと裏腹な気持ちを表現しなければいけないので、晶に対しても千鶴さんに対しても嘘を続けなければいけない。それがとても苦しくてしんどかったなと今振り返っても思います。「ハー」とか「フ―」と言って気持ちを落ち着かせてみたり、少し離れた方がいいかもと思って、台本をあえて読まない日を作ったり。考えすぎてわからなくなるときもありました。本当は晶のことを思っているというのが見てくださっている方にちゃんと伝わっているのか不安になって、新井(順子)プロデューサーに「ちゃんとできているか分からない」とよく聞いてた気がします(笑)。
印象に残っているのは、8話で聖と晶が会ったときに、聖が自分の気持ちとは違うことを晶に伝えて「がっかりしました」と言われるシーンです。すごく悲しい気持ちになって、リハーサルの段階から涙が止まらなかったんです。本当の気持ちはそうじゃないのに好きな人を失望させてしまった。「何やってるんだろう」となさけなくなったというか。そのときの晶の悲しいともまた違うなんとも言えない切ない表情が忘れられないです。

岡田 体力的にしんどいなとか、思うようにお芝居ができなくて悔しいと感じることもありましたが、それも含めていい思い出だと思える毎日だったなと思います。自分にとって全部が大切なシーンでどれも全力で取り組ませていただいたつもりですが、中でも9話の島で2人で自転車の2人乗りをするシーンが印象に残っています。すごく風が強くて、ちゃんとまっすぐ走らなければいけないのに横から吹いてくる風がすごくて。しかも後ろに聖ちゃんを乗せているからめちゃくちゃ揺れるんです。頑張って体幹を使って一生懸命走ったのを覚えています。
あと、最終話で晶が激昂するシーンがあるのですが、そこがすごく難しかったです。ただ声を大きくするだけなら中学生の子どもっぽさが出てしまうので、どうしたら3年の月日を経て少し大人になった晶を表現できるのか、相手の方とのセリフのタイミングやテンポなどいろいろ考えながら演じさせていただきました。

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――撮影をともにしてきて改めてお互いの印象や、最初の頃と変わったところがあれば教えてください。

有村 一ミリ単位で感情が動くのを大切にしながら繊細にお芝居を紡いでいく中で、晶とのシーンはとても充実していたなと思います。「こうしたい」「ああしたい」と毎回特に話すわけではなく、相手からくるものを受けて自分も返すということに徹していた中で、岡田さんはとても信頼できる方でした。
最初の頃は岡田さんにとって初めての作品で難しい題材で一緒に頑張っていく人だからこそ、何か自分にできることはないかと思っていたんです。そんな大きなことはできないけれど、「あの表情素敵だったよ」とか「あそこのシーンよかったね」とかオンエアを見て感想を伝えたり。でも途中から意識しなくてもいいかなと思うようになりました。それぐらい彼は一生懸命作品に取り組んでいましたし、周りのスタッフさんや自分以外の他の人たちから得られることも多いのかなって。もちろん、聞かれたことにはちゃんと答えようと思っていましたが、「先輩だから」という意識はなかったです。
変わったなと思うのは、顔つきです。衣装合わせで初めてお会いしたときと今とではまったく違うなと。撮影中も日々の変化に驚かされるというか「あ、また目つきが変わってる」とお芝居をしながら感じていました。
逆にまっすぐさというのは最初の頃から変わってないなと思いました。お芝居で晶からもらうまっすぐさや熱量は、最初から最後までずっと変わらなかったです。引っ張っていかなきゃと最初思っていたのが、途中からそんなこと考えなくてもいいくらい大きな背中になっているのを目の当たりにして本当にすごいなと思いました。

岡田 本当に何もかもが未熟な自分を晶として受け入れてくださって、できないことが多くて何度も監督にも粘っていただいて撮っていただいたシーンもあったんです。けれど、いつも有村さんは嫌な顔一つせずに向くべき方向を示してくれるような“矢印”があるセリフや表情でお芝居をされていて。そんな姿を間近で見て、本当にすごいなと心の底からただただ尊敬していました。
1話の車内で、聖先生に教えてもらった「春夜雨喜(春夜雨を喜ぶ)」という漢詩の意味が分かってうれしそうな晶の隣で、聖先生が自信をなくして「まだ担任持つの、早かったかな」と言うシーンで、僕は先生はついポロっと不安を口に出してしまったくらいなのかなと思っていたんです。でも撮影で有村さんは涙ぐんでいて、それがすごくキレイで。そういう自分の想像をはるかに超える想定外のリアクションが有村さんをはじめ、他のキャストの方たちとのお芝居でもたくさんあってとても勉強になりました。

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――最後に最終話を楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願いします。

有村 残りあと1話ですが、見ている方が聖と晶を応援してくださっているのが本当にうれしいです。「早く2人が幸せになってほしい」とか「結ばれてほしい」という言葉をたくさんいただいていますし、みなさんがこの世界観に入り込んで、聖と晶と同じように気持ちを揺り動かしてくださっているとしたらすごく幸せだなと思います。もどかしいですし、苦しいところもあるかと思いますが、どうかこの二人の行く先を一緒に見守って乗り越えていっていただきたいです。

岡田 夏の暑い日から肌寒くなる時期まで撮影をしてきて、本当にたくさんの人の思いがつまっている作品です。僕自身、晶を演じてみて人を好きになるということに年齢や職業や立場は関係ないんじゃないかと感じました。人を好きになるということはどういうことなのかを考えるきっかけになる作品になっていると思いますので、ぜひ最後までしっかり見ていただきたいです。

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