《女子 バンキシャ日記》
女子バンキシャ担当・宮前信人
- 5月3日(火)自分らしく
-
先月末の中国遠征。
世界ランク2位、強豪中国との親善試合を3戦全敗で終えた後、眞鍋監督に総括を聞くと「危機感しかありません、以上!」とインタビューを自ら切り上げた。
日本に戻った選手達の目の色は明らかに変わり、文字通り危機感を抱きながら必死にボールを追いかけている。
だが、そんなピリピリムードの中でも、選手たちはコミュニケーションを欠かさない。
ゲーム練習後も年齢に関係なく、気付いた事を互いに確認する姿が見て取れる。
ある若手選手はこう話す「発言する事によって、自分の中で責任が生まれます」
そんな空気を作ってきたのが全日本キャプテン4年目の木村沙織だ。
「これまでテン(竹下佳江)さんとか先輩たちがいろんなプレッシャーの中で引っ張ってくれていたので、自分が同じ立場になって初めて凄いなと思うし、自分も同じようには出来ないかもしれないけど自分らしく引っ張りたい。若い選手は逆にのびのびやって欲しいし、若手からベテランまで一つにまとまって頑張っていきたいと思います」
これまで3度、世界最終予選を戦ってきた木村も、キャプテンとしては初の挑戦となる。
正に“自分らしく”木村沙織の4度目のオリンピック挑戦まであと10日。
女子バンキシャ担当・宮前信人