毎週日曜よる9時
一般に 「 セクハラ 」 という言葉は、「 セクシュアルハラスメント (英sexual harassment、性的嫌がらせ)」 の略語として使われていることはご存知かと思います。
職場における 「 セクハラ 」 については、男女雇用機会均等法 (正式名称:雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律) 第11条で、「 職場において行われる性的な言動に対するその雇用する労働者の対応により当該労働者がその労働条件につき不利益を受け、又は当該性的な言動により当該労働者の就業環境が害されること 」 と規定されています。 そして、事業主は、このセクハラがないよう、労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならないとされています。
では、一体どのような行為が、ここでいう 「 セクハラ 」 に該当するのでしょうか?
「 セクハラ 」 を簡単に定義してしまえば、相手方の意に反した不快な性的言動や経験です。
どういうことかといえば、
誉め言葉として、「 ○○ちゃん、今日もかわいいね!」 とか 「 ○○ちゃん、いつもセクシーだね!」 と言った場合や、「 結婚はまだ?」 「 子供は作らないの?」 と何気ない会話に聞こえるかもしれませんが… 言われた本人が嫌な気持ちであれば 「 セクハラ 」 にあたります。
また、「 食事をしつこく誘われる 」 「 飲み会の席でお酌をさせられる 」 「 携帯のメールアドレスを執拗に聞いてくる 」、こういった日常的な話であっても、言われた本人がセクハラだと感じていれば、それは 「 セクハラ 」 なのです。
今回の内容に出てきた、付き合っていた時の相手の話を何から何まで同僚に話すような行為も、話された方がどのように捉えるかが問題になってきます。今回の依頼人は死にたいと思うぐらい悩んでいましたね。
したがって、勿論 「 セクハラ 」 にあたるといってよいでしょう。
他にも、「 昇進させてあげるから…」 等と言って 男女関係を強要する 場合、「 お尻を触る 」 「 髪の毛をなでる 」 等、私たちが 「 セクハラ 」 という言葉を聞いて連想する行為も、された本人が嫌な気持ちであれば、セクハラということになります。
また、男性もセクハラの被害者になることがあるのかといえば…
なります! 以前の男女雇用機会均等法は、セクハラの被害者を女性従業員に限定していましたが、近年、男性に対するセクハラの報告件数が増加していることを受け、平成19年に改正施行された本法では、男性もセクハラの対象になるとしています。
※ すべて2010年2月現在の情報です 協力:(株) 東京リーガルマインド