Kubota×下町ロケット Kubota

Kubota×下町ロケット

宇宙(そら)から大地へ 『下町ロケット』新シリーズの舞台は農業!
佃製作所の新たな戦いの舞台となる農業機械の提供、さらにはシナリオ制作や機械操作などのドラマ演出の技術監修に参画してくださっている株式会社クボタさんが、『下町ロケット』をより深く楽しむために、農業機械や技術に関して解説してくださいます!!
視聴者のみなさんも疑問があれば、「疑問・質問を募集」に書き込んでください。

第4回 コンバインの紹介

殿村家の稲刈りが始まりました。
たわわに実った稲が穂を垂れて風に揺れる。
長閑で雄大な風景が印象に残っている方もいるのでは?

コンバインを走らせて刈り取る殿村と、手作業で刈り取っていく佃、財前、山崎、立花、アキ、迫田。
重い稲穂を刈り取る作業はとても重労働で、コンバインはその労力軽減に力を貸してくれる存在ですが、殿村家のコンバインは年代物のため、四隅は手作業で収穫する必要がある。
「人間だけじゃなく、機械も高齢化が問題」と殿村。
それを聞いた財前は新たな衛星を利用した事業を思いつき、「瀕死の農業を救いたい!」と宣言、佃社長も胸を打たれていましたね。

殿村家の使用しているコンバインは年代物。しかし現在は、農家の方々の労働生産性を向上させるべく、コンバインは常に進化を続けているとのこと。
今回は、稲を収穫する際に使用する“コンバイン”をクボタさんに紹介していただきます
ちなみに、全4回で紹介してきた農業機械3種・トラクタ、コンバイン、田植機を、クボタさんでは「トラ・コン・タ」と呼んでいるそうです。トラコンタ、なんだか可愛い略し方ですよね。

コンバインとは?

「コンバイン」とは稲や麦などの農作物を収穫するための農業機械です。1台で刈取り・脱こく・選別作業をこなします。

工程

田植機とは?

コンバインの機能紹介

刈取り部

刈取り部

稔った稲を刈取り、脱こく部に送り込みます。

デバイダ―でかき分け前進しながら稲を取り込みます。
引き起こし爪で稲を起こし根元を刈取ります。

脱こく・選別

V字形の歯がついたドラムが回転し、送り込まれた稲の穂先をたたき、もみをそぎ落とします。落とされたもみは受け網で選別され、送風によりワラ屑は機械の外に出されます。残ったもみだけがグレンタンクに送られます。

脱こく・選別

走行部

ゴム製のベルト走行部「クローラ」といいます。ぬかるんだ地面でも力強く走行します。

走行部

グレンタンク

グレンタンク

脱こくされたもみをストックするタンク。容量は大きなものになると約2000リッターも入ります。

アンローダー

一杯になったグレンタンクのもみを運搬トラックへ排出するための長い筒です。約2000リッターのもみも約90秒で排出してしまいます。

アンローダー

ディーゼルエンジン

自然環境に配慮した高出力、低騒音低燃費のエンジン。車のエンジンと異なるのは、凹凸があり、ぬかるんだ田んぼでも力強く刈り取るトルク(駆動力)のあるところ。

ディーゼルエンジン

コンバインは、作物や規模、ロケーションにより種類が異なります。

自脱型コンバイン

主に稲や麦の収穫に使われます。2~6条刈まであり営農規模に合わせて使われます。

普通型コンバイン

様々な部品を交換することで、稲・麦・大豆・そば・エゴマ・子実トウモロコシ等の収穫が可能です。

バインダー

刈取り専用の機械です。天日干しで乾燥させる場合はバインダーで収穫し、ハーベスタで脱こくします。押して歩く「歩行型」の機械です。

ハーベスタ

脱こく専用の機械です。天日干しで乾燥させる場合の脱こく機です。バインダー同様押して歩く「歩行型」の機械です。

ICT(情報通信技術)でコンバインはこんなこともできます。

稲・麦の収穫がぐんと楽に!自動運転アシスト機能

オペレータが乗車して、ほ場の外側2~3周を手動運転で刈り取るだけで、ほ場マップ(作業ルート)が自動で生成され、本来人間がする作業のほとんどを機械がしてくれるアグリロボ。未来農機です。

食味も収量も刈り取ったその場でわかる。スマートコンバイン

お米のおいしさは水分やタンパクの含有率により左右されます。(タンパクは少ないと美味しいとされています)田んぼ一枚ごとに、お米や麦の水分含有率・タンパク含有率を測定する「食味センサ」。田んぼごとの収量を測定する「収量センサ」。その2つのセンサからの情報を次年度の肥料まきに反映することで、食味・収量の向上・安定化に貢献します。

1890(明治23)年創業。水道用鉄管の国産化に成功し近代水道の整備に貢献。農業機械による食料増産と省力化、環境施設による人類と環境の調和など、食料・水・環境分野の課題解決に向けた事業を展開している。

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