Kubota×下町ロケット
宇宙(そら)から大地へ 『下町ロケット』新シリーズの舞台は農業!
佃製作所の新たな戦いの舞台となる農業機械の提供、さらにはシナリオ制作や機械操作などのドラマ演出の技術監修に参画してくださっている株式会社クボタさんが、『下町ロケット』をより深く楽しむために、農業機械や技術に関して解説してくださいます!!
視聴者のみなさんも疑問があれば、「疑問・質問を募集」に書き込んでください。
第1回 トラクターの紹介
殿村の実家は、新潟県燕市にある300年続く米農家。
佃製作所が制作したエンジン・初代ステラを搭載したトラクターを使用しているのですが、作業ムラができるため、手作業でクワ入れする必要が……。
佃はトラクターを運転&分解してトランスミッションの性能が問題であると突き止め、“トラクターのトランスミッションを作る!”という新たな夢を持ちました。
そんな第1話では、佃と殿村がトラクターを運転していましたね。
みなさん、トラクターがどのようなものかご存知ですか?
農業が盛んな地域にお住まいの方は見る機会も多いと思いますが、実物を目にしたことのない方もいるのでは?
ということで今回は、“トラクターとは、どのような機械なのか?”を紹介したいと思います。
トラクターとは?
トラクターとは、土を耕すアタッチメント “ロータリ”をはじめ、様々な作業機械を引っ張って田んぼや畑で農作業することができるけん引車です。 負荷のかかる作業なので強力なエンジンを搭載し、その力をフルに発揮させる装置を装備しています。
トラクターの機能紹介
“ロータリ” 等 作業機械を装着
❶ “ロータリ”は土を耕すための作業機械。「なた」のような爪で土を砕き、耕していきます。
❷ どんな場所でも走行できるように、グリップ力が高く大きいタイヤを採用。接地面積を広くして土にやさしく、より力強い作業が可能になるクローラタイプもあります。
トランスミッション
❸ 変速機のこと。エンジン回転を変速し、走行や作業に適した回転に可変させる装置です。エンジンの力を足まわりに伝えます。
ディーゼル エンジン
❹ 自然環境に配慮した高出力、低騒音低燃費のエンジン。車のエンジンと異なるのは、凹凸のある土の上でも力強く作業機械を引っ張るトルク(駆動力)のあるところです。
トラクターで行う作業
トラクターは、土壌づくりや肥料・農薬・種の散布、草刈り、収穫した物を運搬するなど、取り付ける作業機械によって様々な作業で大活躍します。
代かき
代かきは田んぼに水を入れた状態でかくはんすることで泥状にすること。田植をしやすくします。
あぜ塗り
田んぼの土を寄せて固め、田んぼの水が流れていかないように “あぜ” を作る作業です。
肥料散布
タンクに肥料を入れて、農地全体を走りながら、少しずつまんべんに肥料をまいていきます。
除草剤散布
横に長く伸びたブームで、雑草の生えるのを防ぐ「除草剤」を撒いていきます。
運搬
機械や作物を運搬するのにもトラクターでけん引します。
ローダー
車体にバケットを付け、土や肥料、堆肥等をすくいとって運びます。
1890(明治23)年創業。水道用鉄管の国産化に成功し近代水道の整備に貢献。農業機械による食料増産と省力化、環境施設による人類と環境の調和など、食料・水・環境分野の課題解決に向けた事業を展開している。