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試合詳細:全日本チーム/世界バレー2014 女子イタリア大会

2014年9月23日〜10月12日

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全日本チーム

試合詳細

1次ラウンド:POOL D(会場:バーリ 9/28 (日) 24:00
2 - 3
16-25 25-18 27-25 17-25 11-15

【戦評】

 世界バレー1次ラウンド最終日は、アジアのライバル中国との対戦。ここ10戦では5勝5敗と互角だ。
 今大会初めて、審判から見て右側のコートから開始となった第1セット、日本は先発に迫田、石井を入れてスタート。先取点は曽春蕾のスパイクがアウトになり、日本に入る。しかし、直後にその旬にブロックアウトを奪われると、3連続失点。その後も6連続失点でいきなり3‐9と離されてしまう。ここで眞鍋監督はセッターを宮下→中道に交代。長岡望悠、木村沙織らの得点でサイドアウトを奪っていくが、相手のサーブに崩され、5点差までしか縮めることができず。16‐25で第1セットを奪われてしまう。
 第2セット、日本は江畑、大野を投入。すると木村、長岡、新鍋、大野と序盤から攻撃が機能。8-4と先に8点目に到達する。その後も、筒井、江畑がみごとなディグ(強打レシーブ)を披露、これを得点につなげて、勢いづき、16‐10と2度目のテクニカルタイムアウトも、ものにする。その後はサイドアウトが続く展開に。最後はレフトからの新鍋のクロススパイク、相手のスパイクミスで25‐18、セットを取り返した。
 そして、このセットを落とすと1位での進出がなくなる第3セット。まずは中国の楊?菁にブロード攻撃を決められたが、直後に木村、江畑の活躍で日本は3連続得点、いい出だしを切ったかに見えた。ところが中国はここから朱?、曽、恵若らがスパーク。日本は6連続失点で5‐10と引き離されてしまう。その後、木村の得点で何とか流れを切ろうとするが、11‐16と2度目のテクイカルタイムアウトも中国のものに。その後はまたもタイムアウトが続き、19‐23という状況に。しかし、日本はここで粘りを見せる。途中出場の迫田がバックアタックを決めると、石井のサーブから、5連続得点(サービスエース2本)し、逆転。デュースになったものの、大野そして木村の2本のアタックで27‐25と望みをつないだ。
 第4セット、日本は木村の連続得点で幸先よく先制。直後に、高さを武器に朱が連続得点。ここからブレイクを奪い合う展開となるが、6‐8、テクニカルタイムアウトに先に到達したのは中国だった。その後、大野、木村らの得点で流れを断ち切るが、ブレイクポイントはなかなか奪えず。逆に朱、曽などの活躍で中国は連続得点していく。最後は、途中出場の高田ありさのアタックを朱がブロックで止め17‐25、第4セットは中国が奪取した。
 日本の1位進出はこれで消滅したものの、勝って2次ラウンドに進出したいところ。だが、5セット目最初のプレーでミスが出ると、中国の朱に連続得点を奪われてしまう。その後も流れは変わらず、4‐8でチェンジコート。日本は6‐13から迫田のバックアタック、木村のサービスエースなどで4連続得点。10‐13と追い上げたが、粘りもここまで。最後は、この試合29得点と中国1の得点をあげた朱の得点で11‐15。惜しい試合を落としてしまった。プールD2位が確定した日本は、10月1日、イタリア北部の町・トリエステで2次ラウンド初戦(プールD3位クロアチアと対戦)を迎える。



眞鍋政義監督
「第1セット、大一番ということもあってか、宮下は少し緊張していました。少しコンビが合わなかったこともあって、中道に交代しました。最終的には、中国に20本近くのブロックを決められている(被ブロック19本)。毎回言ってますが、最終的にはチームスポーツも、個人技ですから。最後は空中でブロックを見て、スペースに打てるかというか。それに尽きると思います。また、第1セット、我々のサーブは、ほとんど返されていましたので、(第2セットの前に)もう少しサーブ強く、前後に左右にと指示を出しました。そのセットから少しサーブレシーブが乱れて、日本のディフェンスが拾いだしましたね。
(2次ラウンドに向けて)ベスト6に入るためには、4試合の1戦1戦が大事。一致団結して戦います」


木村沙織
「試合の入り方は悪くなかったと思います。ただしサーブで崩せなかった部分は、自分たちが高いチームに勝つために一番大事なので、崩しきれなかった1セット目は反省すべき所です。最後勝ちきれなかったのがすごく悔しいです。4セット目のサーブミスがもったいなかったし、こちらが決めきれずに相手のブロックポイントにしてしまったのが最後に中国を乗らせてしまった原因かなと思います。2次ラウンドで挽回できるように、頑張りたいです」

迫田さおり
「今日はスタートで起用してもらったのに自分のミスからリズムが崩れてしまいました。自分の責任です。(後半はバックアタックいい部分も)チームのみんなが2セット目取ってくれたので、少しでも力になりたいと思っていました。2次ラウンドに向けて、セッターとコンビを合わせて、ここぞというところで、
点数を決められるようにしたいと思います」

新鍋理沙
「試合をするごとに、チームの雰囲気がだんだんよくなっていました。ですが、やっぱり今日は長いラリーを取り切れなかったことが多くて、相手にリズムを作らせてしまったかなと思います。もし、長いラリーを取れたら、変わったと思うんですけど、そこを取れなくて、連続失点になったりとかあったので、そこがよくなかったなと思います。今日の課題も含めて、課題だけでなくていいところもやっぱりあると思うので、そこを継続して、続けていけるように頑張りたいと思います」


大野果奈
「出だしから、相手のサーブから走っていたのですが、5セット目ですごく崩されてしまいました。的を絞りやすくさせたというか、レフトだけとかライトだけというのがすごく多かったので、そこは自分たちが反省しなければいけなかったですし、ディフェンスも課題だなと思います。(攻守で貢献している)コンディションは、、そこまで悪くないと思いますし、相手ブロックがいて打てているのはいいことだと思います。あとは細かいところで相手の手先を狙って打てるようにしたいと思います。それと、やっぱり、ポイントゲッターですが、レシーブのほうもチームに貢献していきたいです」