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試合詳細:全日本チーム/世界バレー2014 女子イタリア大会

2014年9月23日〜10月12日

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全日本チーム

試合詳細

1次ラウンド:POOL D(会場:バーリ 9/25 (木) 24:00
3 - 0
25-19 26-24 25-23

【戦評】

 大会3日目、日本は世界ランク21位、世界バレーで過去4度の優勝を誇る古豪キューバと対戦。14歳のエース、バルガスを中心とした非常に若いチームだけに、早いうちに流れをつかみたいところ。日本は昨日のベルギー戦と同じ先発でスタートした。
 試合開始から、4連続得点をあげて、まずはリードを作る。対するキューバは、バルガスを中心に高さを生かして得点を挙げるが、日本は木村沙織、江畑幸子、新鍋理沙、大野果奈と、先発メンバーが万遍なく得点。相手に点差を縮めさせない。最大6点差を作ると、終盤に長岡望悠も角度あるスパイクで追加点。24‐19とすると、最後は江畑が相手のスペースを見て、放ったトスが決まって第1セットを奪った。
 そして第2セットがスタート。実は、今大会入ってから、主審から見て右側のコートでセットを奪ったのは1度(ベルギー戦第4セット)だけ。そんな相性もあってか、開始直後に4連続失点。宮下遥のサービスエース2本などで同点としたが、7‐8と眞鍋監督がかかげていた「最初の8点」をキューバに取られてしまう。そのいやな流れを断ち切ろうと、日本は粘ってみせる。筒井が強打を何度となく拾い、木村、江畑が難しいボールを得点に結びつけた。18‐17から4連続失点して、苦しい状況となったが、セット終盤に来て長岡が値千金の3本のスパイクを決定。24‐24と同点にすると、相手のミス、江畑のアタックで連続得点。今大会初めて第2セットを奪った。
 そして第3セット、日本は、ブレイクポイントを重ねて先に最初のテクニカルタイムアウトを迎える。その後、12‐12と追いつかれたが、木村のサーブから4連続得点。再び16‐12と引き離した。そのまま、ストレート勝利かと思われたが、キューバも最後まであきらめない。22‐18と勝利目前から、サーブで崩され、高さある攻撃に苦しみ、まさかの5連続失点で逆転されてしまう。それでも日本の集中力は途切れなかった。ここで途中出場の山口がブロックを決めて同点とすると、交代で出場した大野が放ったサーブが、エンドラインぎりぎりにイン。値千金のサービスエースでマッチポイントを握ると、最後はこの試合で復活ののろしを上げた長岡がライトからブロックアウトを奪って25‐23、今大会初めてのストレート勝ちを収め、勝ち点7とした。次戦は明後日27日のプエルトリコ戦。勝ち点3を奪って、2次ラウンド進出を確実なものにしたい。



眞鍋政義監督
「やはりキューバの高さ、パワーに苦しめられましたが、勝ったことでいいムードが少しずつできてきたかなと思います。(昨日の1勝で)勝つとムードがよくなりますよね。でも連続失点がある。次のプエルトリコはキューバ以上に強いので、まずは1日空けて、プエルトリコに全力で挑みたいと思います」


木村沙織
「やっぱり、試合を重ねるごとにチーム全体の動きの硬さが取れてきて、徐々に試合を重ねるごとによくなってるのかなと思います。しかし、まだまだゲームのスタートから、中盤までが、ちょっと遅いかなと思うので、そこをもっと修正できたらいいなと思います。(明後日に向けて)ちょっと攻撃が単調だったりする部分があるので、中国にしても、プエルトリコにしても、バックアタックをすごく仕掛けてくると思うので、真ん中からの攻撃を増やして、なるべくみんなでカバーしながら自分たちの有利な展開にもっていけるように、ミーティングの中から話してやっていきたいと思います」


新鍋理沙
「キューバはすごく、攻撃力があるチームなので、1セット目のスタートでこっちが走れたことはすごくよかったと思います。ただ、昨日のベルギー戦でもそうでしたが、1セット目取ったあとの2セット目の出だしがあまりよくない。今日もそこがあまりうまくなかったので、セットごとに気持ちを切り替えられるように、ちょっとやっていきたいと思います」


長岡望悠
「最初の2戦は、プレー自体が迷っていて、迷いがある中でプレーしていましたが、コートで迷いは絶対にいけないと思っていたので、とにかく日の丸を背負ってと言うか、責任感を強く持ってそういう気持ちで臨みました。まだまだ点を取らなくてはいけないと思っています」


筒井さやか
「ワールドグランプリ同様に、勝たなければいけないという気持ちがすごくありますし、世界選手権という特別な大会ですので気持ちを入れて、戦っていました。初戦に敗れて、もっと練習から雰囲気を作ってやっていこうと言っていました。そういう部分はコートに出ていると思います。連戦が続くと思いますが、チーム一丸となって、戦っていきたいと思います」