3 - 1
25-22 22-25 25-20 25-23
【戦評】
世界バレー2日目、日本はワールドグランプリでは3-0で勝利しているベルギーと対戦した。
先手を取りたい日本だったが、試合開始直後に連続失点。しかし、木村沙織、この試合先発となった江畑幸子、新鍋理沙などが得点をあげて巻き返す。最初のテクニカルタイムアウトは7-8で奪われるものの、そのタイムアウト明け、同じく先発出場した大野果奈がBクイックで得点。さらに江畑の2本のサービスエースを含む7連続得点をあげて逆転に成功。セットポイントを握ってから4連続失点し、2点差となったが、最後は江畑のバックアタックが決まり、まずはセットを先取する。
セットを先取した日本だが、第2セットの出だしもミスが続く。日本は大野、江畑のアタックで巻き返すが、ファンヘッケ、ブランドの攻撃を止められず。2度目のタイムアウト直後のプレーで、江畑が苦しいボールを決めて得点。ここから、日本は流れをつかみ、山口舞のブロックで20‐20と同点としたが追い上げもここまで。日本は第2セットを落としてしまった。
第3セットはスタートからサイドアウトが続いたが、木村のクロススパイクでブレイクポイント(サーブ権があるときの得点)を奪うと江畑がアタック、サービスエースと連続得点。8‐5とこの試合初めてテクニカルタイムアウトを奪う。その後も江畑を中心に攻撃し、新鍋、大野も得点していく。16‐11とリードを広げた後、1点差に迫られる場面はあったが、20点以降4得点した江畑の活躍で25‐20、第3セットをものにした。
第4セット、日本は開始から大野の活躍で4−0と先行。しかし、ベルギーも屈しない。ディフェンスで粘り、ファンデステーネ、ファンヘッケを軸に攻撃を繰り出すと日本は4連続失点を3度喫してしまう。13‐20とリードされ、連日のフルセットかと思われたが、ここから日本は集中力が高まった。新鍋、江畑が得点を奪うと、ピンチサーバーで出た石井、石田がしっかり仕事をして、23‐22と逆転に成功。直後に追いつかれたが、江畑のアタック、木村のブロックで勝負あり。日本がベルギーを下し、勝ち点3(合計4)をゲットした。明日25日は、同じく17時(日本時間同日深夜24時)からキューバと対戦する。
江畑幸子
「勝ててうれしいです。昨日、悔しい負け方をして、チームの雰囲気も落ちかけていたので、このままではいけないと思っていた。ぎりぎりでしたが、勝ててよかったです。イタリアに来てから調子も上がっていた。爆発できてよかったです」
宮下 遥
「(試合内容は)あまりいい内容じゃなかったので、結果に関してはうれしいですけど、すごく情けない試合でした。気持ちの部分で、すごく勝ちを意識して1点を取り急ぎ、それが周囲に伝わってしまった。
今日の試合は、江畑選手はミスが少なかったので、すごく思い切ってあげていました。(明日の試合に向けて)どんな相手でも最後は倒れるくらいで全力でやりたいと思います」
木村沙織
「今日が初戦だという気持ちで戦おうとみんなで話して臨みました。負けからスタートとなり、今日は大事な1戦だったので、チームとして明日につながる試合になってよかったと思います。相手のレシーブにすごく苦しめられたので、攻撃のバリエーションをもっともっと増やしたいと思います」
眞鍋監督
「ベルギーは非常に素晴らしい集中力とディフェンスで学ぶ点が多かった。3点とったことが我々にとっては、一番のカンフル剤。苦しい中で1勝できたので、これを勢いに変えて明日から臨みたいです」