- 世界一のチャンスはある
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「世界ランキング1位のブラジル、2位のアメリカ。正直やっぱりこの2つは強いですね。
そして3位の日本から13番14番までは本当に紙一重です。
当然我々が世界一を目指すのは、厳しいかもしれませんが、
頑張れば本当に取れるという風に思っているんです。
最終的にこの世界バレーで世界一になれるチャンスも私はあると思っています」日本を出発する前、インタビューでこう語った眞鍋監督。
自信あるこの発言には確固たる裏付けがあった。
まずは4年前。世界バレーの銅メダルが選手達の意識を変化させた。
これまで「目標は金メダル」と口にしてもどこか半信半疑だった選手達が、
本当に自分たちは世界一を狙える位置にいる事を認識。
ロンドン五輪でも銅メダルを獲得した。
そして新戦術の導入「MB-1」から「ハイブリッド6」へ。
“世界一にチャレンジ”する為に眞鍋監督が数年前から練りに練って編み出した
より点を奪う為の戦術だ。
その「ハイブリッド6」も、ワールドグランプリの銀メダルをへて“ステージ2”へと
進化している。今、選手達は自信を持って口にする「世界バレーで世界一を」と。ノバラでの事前合宿を終え、いよいよ1次ラウンドの舞台バーリへと乗り込む。
練習を終えた指揮官の表情には充実感が満ちていた。
「後は23日の開幕戦を楽しみに、選手を信じています。
10月12日に笑えるようにベストを尽くしたい」
10月12日、それはミラノでの決勝の日。