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関口 芙沙恵『修羅の川』光文社 1900円 2003年11月27日
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今朝の担当は本の雑誌社・顧問の目黒考二(文芸評論家の北上次郎)さんです。

関口 芙沙恵『修羅の川』光文社 1900円

★『蜂の殺意』で第8回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞し、『殺意の花』などの作品がある関口芙沙恵の新作。といっても、今回はミステリーではなく、正統派の本格大河小説。

★舞台は幕末から明治の半ばにかけた動乱の時代。物語は蚕の生産が盛んな上州嶋村(現在の群馬県)から始まる。この地方は毎年襲ってくる洪水のため、桑の葉を蝕む病原菌や害虫が押し流され、地味も肥えているので良質な桑が取れる。そのため、良い繭が安定して取れ、養蚕業が発達した土地柄。この村で生まれ育った瑠璃と隼介という一組の男女の紆余曲折に富んだ数奇な生涯を描いている。

★当時、絹の最大の消費地であるヨーロッパでは、微粒子病という蚕の病気が流行。ヨーロッパの養蚕業は大きな打撃を受ける。そこで、ヨーロッパの商人たちは生糸と、蚕の卵(蚕卵紙)を求めて、日本に押し掛けていた。上州嶋村はこうしたヨーロッパ商人に対し、高品質の蚕の卵を供給していた。物語はこうした時代背景の下で展開する。

★ヒロインの瑠璃は隼介と恋仲になるが、両家の折り合いが悪く、なかなか一緒になることが出来ない。明治のことだから、親の反対は大きな障害。

★思いあまった2人はふたりだけで勝手に婚約し、一度だけ契りを結ぶ。そして、隼介は1年間という約束でアメリカに旅立つ。しかしなぜか隼介はいつまでも帰ってこない。そして10年の月日が流れる、、、。

★そして隼介は別の相手と結婚する。瑠璃は女手一つで息子(隼介と一度だけ契った時に出来た子供)を育てながら、実家の商売(蚕の卵の生産)を切り盛りしていく。

★一方、隼介は横浜で養蚕紙貿易のリーダーとなり、組合を組織し、不利な条件での貿易を余儀なくされている状況を改善するために政府と闘う。このとき隼介が働きかけた相手が渋沢栄一。その他にも歴史上の人物たちが登場する。歴史的な事実を踏まえて緻密に描かれるディテールが 興味深い。

★そして再び出会った瑠璃と隼介は、、、、、、。
歴史の大きなうねりのなかで懸命に生きる瑠璃の、生き様と恋の顛末を描いた本格大河ロマン。一見地味なようにも見える作品だが、作者の筆力ゆえに文章、人物造形、風景、どれもが素晴らしく実に読ませる、引き込まれる。

★今どき珍しいくらいにケレン味のない正統派の作品。こうした大河小説最近あまりなかったので、大河小説好きとしては嬉しい限り。それほど有名な作家ではないし、表紙も落ち着いていて、何かきっかけがなければ手に取りにくいかもしれないが、小説本来の醍醐味が味わえる作品であることは保証します。

佐野眞一『東電OL殺人事件』新潮文庫 700円 2003年11月20日
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今日の担当は書評家の岡崎武志さんです。

佐野眞一『東電OL殺人事件』新潮文庫 700円

★仕事がら、毎日一冊、多い日は二冊、三冊と本を読むんですが、このところ読んだなかで一番おもしろかったのがこの本でした。文庫で500ページと厚い本なのですが、 文字通り寝食忘れる思いで読みました。

★事件は御記憶の方も多いと思う。平成9年、1997年3月に東京、渋谷区円山町の木造アパートの一室で女性の絞殺死体が見つかります。被害者女性は慶應大学卒、東 京電力勤務のエリートOLでした。それだけではない。彼女は、夜になると渋谷の裏町に立って売春をしていた。彼女は売春婦として殺されるんですね。昼はエリート美人OL、夜は売春婦。ジキルとハイド、みたいな極端な落差に、当時全マスコミがこの事件に群がって、連日報道した。プライバシーを暴き、ついにベッドで撮った全裸写真まで週刊誌に載る。

★佐野さんは容疑者が見つからない段階から、この事件にそういうスキャンダラス性とは別に、作家としていち早くなにかを嗅ぎ付け、ものすごい執念で調査し始めます。 それはひとことで言うと、堕落することのすごみを、彼女が自分の人生をまるごと費やしてわれわれに示した、ということなんですね。坂口安吾の「堕落論」は、戦後の 荒廃した日本社会において、表面のきれいごとだけで真実はつかめない、裸になり、タブーを捨て、堕ちることで人間として生きよ、と言った。佐野さんは、このOLは その体現者、だというんです。あまりにいちずさに、感動さえ覚えるとまでいう。

★たしかにその堕ち方はすさまじい。会社の勤務を終えると、夜の勤務があるように毎晩渋谷へやってきて、終電まで売春を続け、そして必ず終電で母と妹の待つ家へ帰る。 その終電の電車のなかで、菓子パンを食い散らかし、円山町の路地で立ったまま小便をするところも目撃されている。相手も選ばない。というより、おじさんが多かった。 ひと晩に何人も相手をし、最後は数千円でやることもあった。ホテルを使わず、駐車場や路上でやることさえあった。「自爆」ということばを佐野さんはどこかで使って いる。

★なぜそこまで、と思いますね。だって、お金の問題ではない。彼女は事件当時、一千万円近い年収があった。父親は亡くなってますが、妹も東京女子大を卒業し、大手企 業に就職している。母と娘三人暮しで、生活に困ったとは思えない。そこには放送では言えないような推測もされている。そこで、父親が亡くなった、と言いましたが、どうもそのことが彼女の堕落に関係している。彼女は父親を異常なまでに尊敬するファザーコンプレックスだった。その父が大学生のとき死ぬ。彼女の売春の相手がおじさんが多かったというのを思い出していただきたい。

★じつは父親も東京電力の幹部だった。東大出身で戦後まもなく東電に入社するんですが、ちょうどそのころ、戦後の緊急な電力供給のため、東電は奥飛騨に巨大ダムの建 設を始める。御母衣ダムですね。そのダムに沈み、立ち退きにあった村の人たちの一部が東京に移住し、立ち退き料でホテル業を始める。そのなかに、渋谷の古くからの花街だった円山町をラブホテル街に変貌させる立て役者である杉下一族がいた。彼女が殺されたのも円山町です。いったいこの符合はなんなのか。

★一方、容疑者としてネパールから出稼ぎにきていた男性が捕まるんですが、佐野さんはそれをえん罪だと見抜き、その真実解明のためインドへ渡り、彼の故郷を訪ね、証 人の証言を聞くため交通事情の悪いなか、悪路を車を飛ばして駆けずり回る。この資料に頼らず、現場に立つという姿勢が、佐野さんの書き方なんです。殺害現場の円山 町にも何十回と足を運んでいる。足の裏に坂の多い円山町の高低差を感じながら、そこで無惨に散っていった女性のことを思う。容疑者の公判にもすべて出席傍聴し、面会にも行き、ほしいものはないかと差し入れし励まし続ける。自分の目と足で事実をつきとめる。それしか信用しない。そのうえで物語をえがく。その断固たる姿勢にも感動します。

★だからスキャンダラスな事件のプライバシーを暴く、というより、むしろ偉人伝を書くように彼女の一生を追った本だと言える。だから読み終わったあとに、東電OLへ の不快感はまるでない。闘って破れた女性、という印象です。
小川洋子『博士の愛した数式』新潮社
1500円
2003年11月13日
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今日の担当は目黒考二(=北上次郎さん)です

★小川洋子 『博士の愛した数式』
新潮社 1500円


★今年度ベストの呼び声も高い作品。小川洋子さんは91年『妊娠カレンダー』で芥川賞も受賞している純文学の作家。普段はエンタテイメント中心に読んでいるので、つい読みそびれていたが、そろそろベストを選ぶ時期なので 思い切って読んでみたら、、、これが今までにない感動を味わえる傑作だった。

★元大学教授で初老の数学者である「博士」、通いの家政婦である「私」、10歳になる「私」の息子。主な登場人物はこの3人。

★「博士」はケンブリッジ大学に学び、将来を嘱望された天才数学者だったが、交通事故の後遺症で、1975年で記憶が止まり、それ以降の記憶は80分しかもたないという脳の障害を負ってしまう。関心事は数字だけ。独り数学専門誌の懸賞問題に没頭する毎日。一人暮らしなので世話をする家政婦が必要だが、気難しい性格のため家政婦は頻繁に交代している。

★「私」は母子家庭に育ち、自らも未婚の母として息子と二人暮しの家政婦。家政婦紹介組合の斡旋で、「博士」のもとに通うようになる。

 ★博士は「私」に10歳の息子がいると知り、「子供はひとりにしちゃいかん」と連れて来るように言う。博士は学校帰りに立ち寄るようになった男の子に「ルート」というあだ名をつけ(頭が√記号のように平らだから)、可愛がる。

★博士は袖口に「私の記憶は80分で消える」というメモをはさみ、似顔絵を描かれた「家政婦さんとその息子」というメモを常に見ながら現状を理解し、2人に愛情を注いでいく。子供好きだが子供のいない博士、2人家族という形でしか家庭を知らない「私」、そして父親のいないルート少年、この3人は擬似家族のような関係を作っていく。

★博士は、「私」と「ルート」に数学にまつわる様々な話をする。誕生日の日付などをきっかけに素数や友愛数(例えば220と284、それぞれの約数を足すと相手の数字になる)、完全数(約数の和が元の数になる)などについて語る。これがとても美しく、数学の嫌いな多くの人にとっても初めて味わうような感動を与える。

★この小説のなかで数学とともに、もう一つ重要な役割を果たしているのが実は阪神タイガース。博士とルート少年はともに熱狂的な阪神ファン。ただし博士はラジオ中継も聴いたことがない、野球カードのデータに特化した野球愛好家。中でも阪神時代の江夏豊の熱狂的なファン。75年までで記憶の止まっている博士にとって、江夏は永遠にタイガースの背番号28。そしてこの「28」は特別な数字だった、、、。

★純文学にも数学にも疎い私だが、この小説は今までに味わったことのない素晴らしい感動と面白さがあった。そして、涙なしには読めない切ない結末。食わず嫌いをせずに是非読んでいただきたい。
正高信男『ケータイを持ったサル』
2003年11月06日
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今日の担当は書評家の岡崎武志さんです。

正高信男『ケータイを持ったサル』中公新書

★一見、サルに携帯電話を持たせたらどうなるか、みたいなタイトルですが、これ、人間のことです。茶髪、ルーズソックスの女子高生。車内でものを食べ、地面にじかに座り込む、つねにケータイで会話している姿が、しばしば論議の対象となる。京都大学の霊長類研究所に勤めるサル学者の著者は、これを「ケータイを持ったサル」と定義するわけです。かつて栗本慎一郎さんに『パンツをはいたサル』という人間論もありましたが、ケータイを持たされたり、パンツをはかされたりサルも迷惑ですね。

★著者によれば、一方でひきこもり、また一方でケータイでつながっている若者、これらの現象はサル社会との比較で説明がつく、というんです。つまり、現代日本人は、 「人間らしさ」を失い「退化」している。つまり「サル」化している。しかし、これは「近ごろの若者は」という浅薄な論議ではない。彼らを作った大人たち、つまりわれわれもサル化している。いまや日本国中、サルだらけ。

★いや、そんなバカな! それくらいの気持ちで読んでほしいんですが、たぶんだんだん説得されていくんですね。こわいですねえ。例えば、かかとを踏んで靴をはく「べた靴」とルーズソックス、地べた座りや戸外で飲食、電車内で化粧、一目をはばからずケータイで電話などの行為は、著者によればすべて「私は一日中『家のなか』感覚でいたい」という願望の表われだという。例えばかかとを踏む「べた靴」は、旅館のスリッパと同じ。家の延長線上に道路がある、という感覚。そこには、公共的な空間に出ることを拒絶する。すべて家の延長にある。人と認めるのは仲間だけで、その他はすべて異邦人。だから周りを気にしない。どうしてそんなことになったのか。

★この「ずっと家の中」感覚が、ニホンザルの順位の高いメスザルとその子に見られる親子関係と一致する。高順位にあり食料資源の豊かな場所を独占しているため餌探し の心配はない。子どもと長時間スキンシップをし、手厚く保護された子ザルは母ザルに依存し、そこから離れない。社会化されない。それに比べ、低順位のメスの子どもは、放っておかれることが多く、自然に社会化されるという。ここにそのまま子離れしない母親、という人間側の日本の典型的な親子関係が透けてみえる。だからニホンザルの子どもが、もし靴を履けば、かかとを踏むだろう、と。いや、これはぼくの意見ですがね。

★ケータイで四六時中つながっている現象。あれも見ていて気持ち悪いですが。さっきまで会っていた相手に、すぐ「元気?」とかメールを送る。いま、会ったばかりじゃ ん。そのうち、目の前にいる友だちともメールで喋るようになるとか。この「あえて伝える価値のない情報を伝える」。これも「大昔からサルがやっていたこと」なのだという。

★ニホンザルが声を出す(人間で言えば会話)のは、仲間が自分から離れたとき。相手が自分の周辺にいることを確認して安心する。そこにはメッセージは含まれていない。 これが若者が携帯でメールをやりとりするのと、そっくり、と著者はいう。あえて伝える価値のない情報を送る、そして存在を確認して安心する。サルですねえ。日本人 はいま、長い年月をかけて「退化」している。やばいです。

★そのほか、子ども中心主義の家族のありかた、子を生まないカップル、家に居場所がない父親、など大きく家族論、コミュニケーション論まで発展して論じられている。 たんなるサル社会とのこじつけではなく、さまざまな実験、データを提示して論証する。最初は疑ってかかった人でも、うーん、と納得せざるおえない説得力を持ってい る。

★たしかに、あたりをはばからず道端に座って、モノを食べて、手を叩きながらキャッ、キャッ騒いでいる姿を見れば、この本を読まなくても「まるでサルだなあ」と思いま す。しかし、人間はサルじゃない。やはりこの先生、サルばかりを観察しすぎて、どうもなにを見てもサルに見えるというところがあるんじゃないか。若者文化、日本の現代 家族の表層的な現象だけを取り上げて「サル」とくらべるのは、おもしろいけどちょっと無理がある。

★渋谷の女子高生はこれを読んで怒らなくてはならない。わたしたち「サル」じゃないわよ、って。そういう反論を期待したいですね。
★藤堂志津子『つまらない男に恋をして』(角川書店)1500円 2003年10月30日
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★藤堂志津子『つまらない男に恋をして』(角川書店)1500円

★イマドキの女性の本音がうかがえるコミカルタッチの恋愛小説。ヒロインは若色麦子。職業税理士、自立したインテリ女性。しかし、麦子の付き合っている男が本当に「つまらない男」

★「つまらない男」は32歳の京介。大学を中退してバンドを結成し、解散後は素人劇団に入るものの、そこもしくじって、あとは居酒屋のウェイターなどのアルバイト暮らし。ようするに、まともに働いたことが一度もない。 自分は他人よりずっと頭がいいと自負し、才能があることを信じて疑わず、未だにそれが発揮できないのは単に運がまわってこないためだと思っている男。この男の描写がすごくリアル。いかにも本当にこんなヤツいるよなという感じ。

★麦子が、どうしてこんな男と付き合っているのかというと、とっても床上手だから。「京介はベッドのなかでは、すばらしいテクニシャンで、そこに自分の存在理由を賭けている」ようなところがある。ほんの少しでも彼女が不満を残さないように、まめに心をくだくのである。「その努力と真剣さ、創意工夫と持続性には見あげたものがある。それだけの情熱と勤勉さを他のことにもむけたら、もっとましな状況になっているだろうに」と麦子は思っている。

★もう一つは、京介が口まめなこと。ろくすっぽ電話もかけてこないくせに、「会っている数時間は、まめまめしく、かゆいところに手がとどくようなこまやかさで、あらゆる言葉をだし惜しみしない」のである。

★この二人の関係が変わるのは、19歳の娘と結婚することになったから別れようと京介が言いだしてからだ。途端に麦子は動転する。せいぜい一ヵ月に一度会うくらいの付き合いで、普段は忘れているような男なのだが、相手が去っていくと知った途端に、未練がわくのである。

★京介の結婚相手の両親は幅広く事業をやっていて、彼女と結婚すれば金銭的に困らない。そのために結婚するのではないかと思った麦子は、京介のために一千万円つくろうと奮闘する。

★面白いのは、若い友人は「あんたはその男に騙されている」と反対しても、年上の知人は反対しないことだ。たとえばこんなふうに言う。「精一杯、女をやってられるのは、人生のほんのいっときという気がしないでもないのよね。いまだけが女としての花。だからね、そこから逃げないで、どっぷりそのドラマにハマりこむのも、ひとつの生き方だと、私は思うのよ。失敗しようと、だまされようといいの。何もない人生より、いいんじゃない」

★その裏にはこんな本音が。「金はなくても、いっつも下手にでて女を立てて、明るくふるまって、それでいてきちんきちんと女を抱いて、その面での不満を持たせない男なら、私もほしいね」

★今や、強くて頼もしい男がいい男だなんていうのは男たちの幻想。男なんて結局みんな「つまらない男」。女性にとっては自分がちゃんとしてさえいれば、優しくて床上手ならそれでいい。

★ただ、私は男の存在価値がそれだけのものでしかない、という現実を断じて認めたくない。まあ、私に言う資格はないのだが。

★男としてはちょっと複雑な心境にもなりつつも、なるほど今はこういう奴がモテるのかということもわかる。「男のつまらなさ」こそを愛すという現代女性の本音が鮮やかに表現されている。
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