インタビュー 末長光一役 八嶋智人さん

Q. 末長光一役を演じた感想はいかがですか?

末長は、上層部と強行犯係の間をとりもつ “THE中間管理職” というような人物です。黒木のやんちゃなところを認めつつ、あまりはしゃぎ過ぎるなよ!とも思っていて。新たに入ってきた神崎とバディを組ませることで、黒木のやんちゃを抑えられれば、という目論見もあります。その一方で、黒木と行動を共にすることで真面目すぎる神崎が刑事らしく成長してほしいなと思っている。相反する2人だからこそ、いいコンビになるんじゃないかという思いがあって、末長は神崎と黒木をバディにしたんじゃないかと思います。
あと、あまり物語上には出てこないのですが、末長は奥さんと娘さんに無視されているみたいで、家庭でのストレスがあるんです。その反動で 「五等分の花嫁」 というアニメにハマってしまったという、少しかわいそうな人 (笑)。でも実は黒木みたいな破天荒な刑事だった過去もあって、だからこそ黒木が強引な捜査をしていると自分も昔の血が騒いで、助けてあげたいと思っているんでしょうね。

Q. 神崎を演じる山田涼介さんと黒木を演じる田中圭さんの印象はいかがですか?

バディとしては相反する部分があるので、物語上ではケンカすることもあるのですが、普段は本当に仲が良いです。まったく違うタイプの2人だと思うんですけど、お互いに 「涼ちゃん」「圭ちゃん」 って呼び合っているぐらい (笑)。2人とも座組や仲間を大事にするところが似ているから話も合うんじゃないかなと思います。2人が常に真ん中にいてくれるので、僕らにとってはとても居心地のいい現場になっています。

Q. 撮影現場の雰囲気はいかがですか?

本編とは関係のないところで和気あいあいとやっていて、僕とジェシーくんを中心に本当にず~っと雑談をしています。時々、山田 (涼介) さんと田中 (圭) さんは僕らと少し距離を取ってあきれていることも (笑)。お2人はセリフの分量も多かったり、物語を背負わなければいけないので。僕らは迷惑をかけない程度にふざけています (笑)。

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Q. 山田さんは、八嶋さんとジェシーさんがまるで親子のようだとおっしゃっていました。

ジェシーくんは若いのに、お年寄りみたいな話し方をする時があるんです。年をごまかしているんじゃないか?と思っちゃうぐらい (笑)。例えば 「今日何曜日だっけ?」 と聞かれて 「金曜日だよ」 と答えると、ジェシーくんは 「(思わせぶりな言い方で) 明日は土曜日ですね?」 と言ってきたり。そこまで面白くないおじさんっているじゃないですか、“昭和のおじさん” みたいな。まさしくそんな感じです (笑)。けっこう低めのトーンで会話をしていても、ジェシーくんが突然 「あっはっはっは!」 と大きな声で笑いだしたりすることもあって面白いです (笑)。

Q. そこに江口のりこさんも加わることがあるとか?

はい、僕と江口 (のりこ) さんは話が合うんです。僕らは10歳年が離れているんですけど、なんとなく同世代みたい (笑)。そこにジェシーくんは違和感なく入ることができるんです。なのでジェシーくんとは親子というより仲間みたいな感覚がありますね。

Q. 5話以降は、22年前の事件が明るみに出てくると同時に物語も動き始めます。今後の見どころを教えてください。

5話以降は本当に集中して、神崎・黒木の2人をしっかり追いかけて見ていただきたいなと。そうしないと 「実はこれもトラップだった!あれもトラップだった!」 と物語が二転三転していきますので。単なる刑事ドラマというより、ヒューマンドラマのように複雑になっていきます。人間の業や親子、兄弟の血の繋がり、そういうものをもう一度考えさせられるような人間ドラマになっていく部分もあるので、僕たちのことは一旦横に置いておいてもらっていいので (笑)、神崎と黒木の2人に集中してご覧になってください。



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