2016年1月17日スタート

現場レポート

“見栄”と“美学”

2016.3.13

みなさんこんにちは!
こちらチーム家族ノカタチ、撮影日は残すところ明日と明後日のあと2日となっておりまして、撮影シーンも最終話にて重要な部分を控えております。いよいよ最終コーナーを曲がりまして、ゴールへ向けてストレートを駆け抜けるのみ!
ちなみに、昨日の土曜日のこと、チーム家族ノカタチ俳優部にて全ての撮影を終えられた“撮了第1号”の方がいらっしゃいました。
その方とは、葉菜子の会社の同僚・さとりさんを演じた柳原可奈子さんです。

写真

「バラエティ番組にない貴重な時間を過ごさせていただき、大変勉強になりました。また、女優としてもよろしくお願いしま〜す♪」
という言葉を最後に、撮影現場を後にされました。あらためましてお疲れさまでしたー!
(`◇´)ゞ

という感じで、これからゾクゾクと撮了を迎える方がいらっしゃいますが、撮了コメントなどは、その都度こちらの現場レポにて紹介させていただくとしまして、ただいま番組サイトへアクセスされてらっしゃるということは、第9話もキッチリバッチリとご覧いただけたかと思われますが、さてして如何だったでしょうか?
「死は特別なことじゃない、誰にでもやってくる普通のこと」「死が不幸だったら、みんな不幸になるために生まれてくることになる…」という陽三さんの言葉が、個人的にはとても響いた番組サイト担当nobu-cにて御座候…
(T△T) アウアウ…

ホント、人生を達観された陽三さんの死生観には説得力があるといいますか、“人の死”について、それこそただ悲しむだけじゃなく「ようやっと魂が開放された」と喜びを表す民族もいますからね。日本のお葬式は、しめやかに行われるのがほぼほぼ通例ではありますけど、その逆に、故人の旅立ちをワイワイと送り出すお葬式も、それほど珍しくはありません。有名なことろでいうと、アメリカはニューオリンズのお葬式「ジャズ・フューネラル(Jazz Funeral=ジャズ葬儀)」は隊列が組まれて、一種のお祭りみたいな感じですもんね。
ちなみに、その隊列の構成はというと、故人の遺族や友人の列を先頭にして、これが“ファーストライン”と呼ばれまして、その後に続く参列者の隊列を“セカンドライン”と呼び、これが音楽のリズムやジャンルの一つとして定着した“セカンドライン”の語源だということは、音楽ファンにはよく知られたお話かと♪
Dr.ジョンやミーターズなどの“セカンドライン・ファンク”のベースとなったほか、ここからあちらこちらに伝播して、それこそマイケルジャクソンやプリンスなどなど“ブラックミュージック”という範疇に大きく括られる音楽へと繋がっているのですから、何だかすごいですよねぇ。
ちなみに、ネットで「ジャズ・フューネラル」と検索すると、その葬列の様子を捉えた映像が見つかるはず。その音楽を聴いていると、どこか「渋さ知らズオーケストラ」の音楽に感じる“カタルシス”を覚えるのは、nobu-cだけではないはず♪
そうそう、そういえば“アメリカンニューシネマ”の名作の一つ「イージー・ライダー」でも、主人公のキャプテンアメリカとビリーがニューオリンズでその音楽に遭遇していましたよねー。
っと、あれはニューオリンズのカーニバルだったかっ!?
そうそう、チベットやインドなどで行われている「鳥葬」というお葬式も、日本人にはちょっと理解し難いかもですが、故人を送り出す死生観が形となった一つという感じ!?

なーんて、どんどん話が脱線しちゃいそうなのでw
軌道修正いたしまして、第9話の撮影現場の様子を紹介させていただこうかと思いますが、まずは、

写真

陽三さんの具合を案じる律子さんが、陽三さんにリコリスのハーブティーを淹れてあげているシーンを撮影するための、セリフと動きを確認するドライでの一コマです。死を覚悟している陽三さんの言葉を、ただ律子さんは噛みしめる…という、なんとも切ないシーンでしたが、ハーブティーを飲んで「あ、甘い…」というセリフは、ハーブティー西田さんの素の感想だったみたいです♪
カットがかかってから、
「これ、本当に甘いんだね♪」
と、再度口に含んで味わいをおっしゃてました。
そして、お次は、

写真

「病気になんか負けないでよ!」と陽三さんに懇願する恵さん、シーンNo.13のドライ中の一コマです。
ちなみに、シーンの流れ的には、律子さんがお茶を淹れるシーンはNo.25ということで、後になりますが、撮影はシーン25のあとにシーン13が撮影されています。そんなシーン13の最後、「今日はもう疲れちゃった…」という陽三さんのセリフがありましたが、撮影では、その後
「堪忍やで〜、堪忍…」
と西田さんがアドリブを加えて、それに呼応して、
「あきらめへんで〜!」
と水野さんが続け、スタッフから笑が起こっていただんですよー。
♪( ´▽`)

そして、そんなシーン13の撮影をモニターでチェックされている図…。

写真

「んさっきの写真と、陽三さんと律子さんの衣装が違う!」とお気付きのアナタ、鋭い観察眼の持ち主でありますね!
そう、先ほど紹介したドライ中の写真ですが、シーン25の撮影が終わり、衣装を着替えないでシーン13のドライが行われたので、西田さん&風吹さんの衣装はシーン25のままだったんです。
(o^^)o

そして、またシーンが変わりまして、

写真

そう、森本レオさん演じるシゲさんに、大介さんが陽三さんのことを聞いていたシーン、No.14を撮影しているところです。こちらは、先ほど紹介したシーン13から続く場面ですが、その撮影は、シーン13のスタジオ撮影が行われた6日後、東京は西神田にある純喫茶「コーヒーパーク神田白十字」さんへお邪魔してロケが行われました。こちらの喫茶店、開業から半世紀を経た味わいある店内の雰囲気から、ドラマや駅がの撮影などでいろいろと使われているお店とのこと。神保町駅からほど近いので、書店街で良い本と出合ったら、こちらへお邪魔してページをめくるのもまた一興かと…
m(_ _)m

っと、そんなロケーションでの撮影中、

写真

陽三さんの気持ちを代弁するシゲさんの姿がありましたが、そのセリフの中、「惨めな姿は見せたくない、それが陽ちゃんの、精一杯の見栄なんですよ」という部分がありましたが、台本では“見栄”ではなく“美学”という言葉が当てられていました。その言葉を“見栄”と置き換えたのは、
「シゲさんの解釈だと“美学”だと思いますが、陽三さんの視点に立って言うとすると“見栄”だと思う…」
云々、第9話の演出を務めた酒井監督と森本さんが話合い、“見栄”という言葉に置き換えられたんですよ。日々、言葉を発するキャラクターの心情を踏まえて、一言一言まで細かく神経を張り巡らせて撮影が行われています。チーム家族ノカタチのそんな丁寧な仕事ぶりは、画面からもみなさんに伝わっていますよね♪

ということで、
次回の3月20日はついに最終回となります!
大介さんや葉菜子さん、陽三さんや律子さん、そのほかの登場人物が、どんな“家族ノカタチ”に収まるのか?
ぜひぜひ、ご期待いただければと思いますー!!
((o(゚▽゚○)(○゚▽゚)o))

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