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2022410日放送

ポン・デュ・ガール 〜 2000年前の傑作!古代ローマの水道橋

放送内容

南仏・ガール県にそびえたつ古代ローマの水道橋ポン・デュ・ガールは、2000年前の傑作建築。高さ49m、長さは275mに及び、現存する最も高い古代の水道橋だ。この水道橋は50キロも続く大水路の一部。複雑な要因が絡み合った建設地の選択や緻密な傾斜計算など類稀なる建設の偉業がローマ人の技術力を証明する。枯れない泉から運ばれた水量は、実に1日平均2000万リットル。首都ローマさながらの洗練された暮らしを南仏にもたらした。

世界一高い古代水道橋

南仏の渓谷に突如現れる巨大な石の建造物は高さ49m、長さ275m。ひと1人通れる程度の水路で、大量の水を約4世紀にわたり街へ運んだ。紀元前1世紀にローマ帝国が進出し、生活がローマ化したニームの住民のためだった。

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全長50kmの大水路

良質な水を求め探し当てた枯れない泉、ウール。街と泉は硬く高い岩盤で遮られていたため全長50kmの大水路を建設。水路の9割は地下に掘られ、地形によってトンネルや高架橋も作られた。問題は水源と街のわずかな高低差。緻密な計算で実現した奇跡の大水路。

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古代ローマ 驚異の技術

2000年立ち続ける橋の強さが、古代ローマの技術力を物語る。3層のアーチ構造は流れる水の重量を分散し支え、建築場所は水圧を避ける絶妙な場所、良質な採石場の近くが選ばれた。当時の鉛の水道管や配水所がその姿を留めている。

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