放送内容
森の中から忽然と姿を現す、高さ180mの巨大な岩山“シーギリヤロック”。5世紀後半、この場所を中心にシンハラ王朝の都が築かれた。そのとき造られたのが岩山の頂上にそびえる「天空の宮殿」。岩陰に残る壁画や麓に広がる水の庭園など、古代スリランカの文明を物語る遺構を今も見ることができる。しかし、この場所が都だったのはわずか11年。なぜこの場所に宮殿を? 野望と恐怖に生きた一人の王の物語をお届けする。
断崖絶壁の要塞宮殿
スリランカの中央にそびえるシーギリヤロック。父を殺し、王位を奪ったカッサパは、弟の復讐を恐れ、5世紀後半に高さ180mの岩山の頂上に要塞宮殿を築いた。「高い場所は身を守れる」とカッサパは考えたのだ。

古代の水利システム 華麗な庭園
岩山の麓には、高度な水利技術により華麗な水の庭園が築かれた。さらに水路は周辺の農地へ広がり、現在も米作りが行われるなど、人々の暮らしに活かされている。父殺しの罪に苦しんだカッサパは、善政に努めたという。

巨岩を埋め尽くす天女
シーギリヤは19世紀に再発見され、岩肌に描かれた鮮やかな天女の壁画は世界を驚かせた。自らをヒマラヤの神になぞらえたカッサパであるが、弟に侵攻されると自殺。天空の宮殿は11年で終焉を迎えた。
