放送内容
自然が厳格に守られているが故に環境の厳しさで知られるアルゼンチン・パタゴニア。大西洋に100kmも突き出したバルデス半島がある。ここが世界遺産となった理由、それは陸や海に棲む生き物の多様性である。クジラや巨大なゾウアザラシ、ペンギン、シャチなど。そして春になると多くの命が誕生する、いわば「命のゆりかご」なのだ。さらに、ここでは食うか食われるか、命をかけた生存競争が日々繰り広げられている。
クジラの子育て 静かな湾
バルデス半島には2つの湾がある。そこに春になるとやってくるのがミナミセミクジラである。南の海でオキアミなどを食べ栄養を蓄えたクジラたちは、出産・子育て・繁殖のためやってくるのだ。

巨大海獣 海辺のバトル
体重が4トンにもなるミナミゾウアザラシ。外海に面した海辺で群れをつくって暮らしている。春になると一斉に赤ちゃんが生まれ、子育てのシーズンとなる。しかし、海辺ではなわばりをめぐってオス同士の闘いがあちらこちらで頻発する。

子どもに狩りを教えるシャチ
バルデス半島のシャチは独特な狩りを行うという。海から砂浜に突っ込んで、ゾウアザラシなどの子どもを口で咥えて海へ引きずり込むのである。しかし、それもシャチにとっては命がけ。砂浜に乗り上げると、海に戻れず死んでしまうこともあるのだ。
