インタビュー

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深田恭子さん桜井香夏子 役

台本を読んだ感想を聞かせてください。

私は中学受験をしていないので、「受験」というものに対する思いがそんなに強くなかったんです。だけどこの桜井家は、お父さんの信一さんが、家で娘に勉強を教えてくれるという、温かくてステキな家族で、読んでみて「受験」のイメージがまるで変わりました。

今回、なんとお母さん役ということですが…

お母さん役はやったことがないわけではないのですが、改めて自分の年齢を考えさせられました(笑)。「私って実際にはこんな大きな子どもがいて、もうその子の受験を考えるくらいの大人だったんだ」と、台本を読みながら考えています。このドラマの中でお母さんとしての心構えを学べたらと思いますが「お母さんってこんなこともあんなことも考えるんだ、自分はまだまだなんだ」とお芝居をしながら感じています。
家族の日常的なお話しなので、演じるときは相手をずっと見て話すのではなく、家事をしながらとか動きながらのお芝居がとても大切になってくると思います。

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桜井家というのはどんな印象の家族ですか?

絶え間なくドタバタしているところが本当に温かいです。現代なんですけど、どこか懐かしい、私自身が下町生まれなのでこの空気感は落ち着きます。
自分が子どもだったら、こんなお父さんがいたらいいな、と思います。勉強をするにしても「一緒に勉強する」という姿勢ですし、お母さんも子どものことを本当に思っていて、最初反対していても「本当に子どものためになるなら」という気持ちがステキです。

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深田さんご自身はどんな小学生でしたか?

私は水泳の選手コースにいたので、勉強より運動ばかりしていて机の前に向かっている時間はあまりなかったです(笑)。もし父親に受験のことを言われていたら…考えたこともなかったので想像もつかないです。でも信一さんのようなお父さんだったら、また違ったかもしれませんね。信一さんは一般的なお父さんたちと違っていて、これまでは「受験は一人で向かっていくもの」と思っていましたけれど、このドラマで「受験は家族みんなで向かっていくものなんだ」と教えてもらっています。

信一さん役・阿部サダヲさん、佳織ちゃん役・山田美紅羽ちゃんとは現場でどんな雰囲気で過ごされていますか?

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阿部さんがリハーサルの段階から全体を引き込んでくださって、「家族」が徐々に出来上がってきていると感じています。阿部さんとは何回かご一緒させていただいていますが、今回は「家族」として、テンポや空気感を楽しみながらやりたいと考えています。阿部さんは一つのシーンでもリハーサル、本番と何回やってもどれも楽しくて、どのシーンも本当に楽しいです。
佳織役の山田美紅羽ちゃんは撮影前、佳織役が決まったときに泣いて喜んだという話を聞いていたので、一緒にお芝居が出来るのを楽しみにしていました。現場で観察しているんですけど、監督のリクエストに瞬時に応えていて、吸収が早いんです。これからもっともっと母娘として近くなれたら、と思っています。

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ドラマの見どころを教えてください。

阿部さんの熱血お父さんぶりです。こんなお父さんがいたらいいな、というお父さんです。お父さんが佳織と勉強する部屋を「俺塾」と言うのですが、わたしはこのドラマ自体を「阿部塾」だと思っていて、この塾で楽しくやっていきたいです。
心に響くセリフもたくさん出てきて、台本を読みながらしみじみ考えさせられています。撮影中も自分の人生を振り返りながら阿部さんから語られるセリフを聞いています。

ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

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受験のお話ではありますけれど、決して堅苦しくなく、家族みんなで奮闘していく温かい物語です。諦めなければきっと叶うと思っているからこそ信じて向かっていける、私も日々、そんな前向きな人に助けられていると思っています。頑張って叶うのならば、こんなことがもしも出来るのならば、という希望に満ちているドラマで、演じながらも桜井家の挑戦を是非叶えてあげたいと心から思います。
受験生の皆さんにも希望を与えられるし、支える親御さんたちにも伝えられるメッセージがたくさんあると思うので、ご家族で見ていただけたらと思います。

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