インタビュー：vol8特派員REC役 渡邊圭祐
Q.RECを演じてきての感想をお願いします。
RECは社会的にダメなことをしていると気付かず、むしろ自分の正義を貫くために良いことをしていると思い込んでいる、ちょっと狂気じみた役。演じ甲斐がありますし、演じていて楽しいです。
意識しているのは、『NOW TUBE』の撮影時には「スクープつかんだぞ、お前ら！」という気持ちで喜怒哀楽を全部出してイキイキとしゃべること。RECにもファンがいるので、その人たちに対してしっかりとパフォーマンスするように心がけています。
一方で、テレビ局で働く学生時代の先輩には「こういうネタをつかんでいるからニュースで取り上げてください」と売り込んだり、成川くんの話を真剣に聞いて警察を非難するようなジャーナリズム精神もあったり。ただ目立って『NOW TUBE』の登録者数を増やそうとしているだけではない部分も見えるように意識しています。
Q.9話ではやっと伊吹と志摩と絡むシーンがありました。
これまでもちょこちょこ人と話すシーンはありましたが、一人で『NOW TUBE』の撮影をしているか、みんなの周りにいてその様子を取材するシーンばかりだったので、ずっと寂しかったんです。なので、綾野さんと星野さんとしっかりお芝居できて楽しかったです。「ようやく絡めましたね」と話しました。お2人ともすごく優しくて、梅雨明け直後の撮影のとき、着物姿の僕はものすごく暑かったのですが、「大丈夫？」と言いながら小さい扇風機で風を送ってくださったり、写真を撮ってくださったりしました。
一緒にお芝居をさせていただいて、伊吹と志摩のテンポ感が楽しいですし、面白いなと思いました。もともと相性の良いバディだと感じていましたが、まさにその通りでした。
ただ、RECとしては、志摩がドライな表情になったと思ったら伊吹がくだけた感じで痛いところをついてくるのでなかなか大変だなと。二人のテンポが人の嫌がることを熟知しているような完璧さなので、追い詰められている側としてはすごく嫌でした（笑）。
Q.成川の話を信じたRECのせいで、居場所がバレた麦はエトリに捕まってしまい大変なことになりました。
RECは善意で麦を見つけただけなので、自分の過ちにまだ気付けていないんですよね。しかもナウチューバーとしての人気が久住のおかげでもあるとは知らずに、ただただ自分のネタがウケてバズっていると思っている。RECは僕より一歳年上なのですが、このままだとかわいそうな人になってしまいそうなので、そうはなってほしくないなと。キャラクター的には面白い存在ですし、最後はどうなるのか、まったく想像がつかないので、RECの今後の展開にワクワクしています。
個人的な願望としては、RECが能力を買われて警察官になって4機捜に入ったり、糸巻さんの下で働いていたら面白いなあと思っています（笑）。
Q.RECの今後の見どころ、メッセージをお願いします。
今まではインパクトだけで、「奴は何者なんだ！？」という印象を与えてきたRECですが、ようやく物語の本筋に絡めそうです。9話の最後に大きなネタをつかんだRECが、これからどんな動きをするのか楽しみにしていただきたいですし、RECの信じる正義をしっかりと見届けていただきたいですね。