金曜ドラマ「MIU404」金曜よる10時

インタビュー:vol1伊吹藍役 綾野剛

企画を聞いたときの感想から教えてください。

塚原監督とプロデューサーの新井さん、脚本が野木亜紀子さんという『アンナチュラル』チーム、そして共演するのが(星野)源ちゃんってことでワクワクが止まらなかったですね。脚本を担当された野木さんの作品は主演が男性のものがあまりない中、我々に白羽の矢を立ててくださったのがすごくうれしかったです。何より源ちゃんは『コウノドリ』で共演した戦友です。圧倒的な信頼感がある。今回は新たなバディのモデルケースを必ず作ります。今までにないバディを。伊吹と志摩が交わった瞬間、金環日食が起きるようなドラマになるのではないのかと。正義の捉え方、趣味や観念も違うけれど、家族よりも長い時間一緒にいるという関係性は見どころの一つですし、そういった部分を短時間で想像できた作品は今後なかなか出会えないので、大切に生きたいと思いました。

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今回は野木さんのオリジナル作品ですが、演じていてどういう部分に面白さを感じますか?

警察ものって基本的には事件を解決するプロセスを楽しむもの。でも、僕たち機動捜査隊は事件が起きて初動捜査に駆け付け、24時間以内に対応できないと判断したり、関わったとしても2時間くらいで捜査一課に引き継いだりと、普通の警察ものにはあてはまらない。朝の9時から翌日の朝の9時まで一緒にいる仲間と、24時間きっかり捜査している中で、時にくだらない話や趣味の話をしていることもある。そんな事件には全く関係のない部分を惜しみなく描こうとしているところに、新しい警察ドラマのスタイルを作るんだという姿勢を感じます。大事なのは事件を描くことよりも、何故、事件は起きなければいけなかったのか。事件を追いかけている警察の人々がどういう気持ちで機捜として働いているのか。国民を守りたいという正義の部分だけでなく、きれいごとだけではどうにもできない部分も辛辣に描かれています。毎日違う初動捜査に向かっていく、さまざまな人の多面性や曲面性を見続けていく中で、自分は一体何者なんだろうと考えさせられる瞬間がある。その部分を丁寧に生きていきたいです。そういった意味では人間ドラマなのです。

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普通の警察ものに当てはまらないということですが、演じる上で難しさはありますか?

毎話感じるのは、なぜこの人は事件を起こさなければいけなかったのかということ。それってもう警察以前の問題です。社会だけのせいにしてはいけないだろうし、かと言って個人の責任だけにしてしまうのも暴論。容疑者や犯人に寄り添っている警察の方は実際にいますし、そういう部分をしっかりと生きなければと思っています。

撮影現場では伊吹を演じる上でのプランが何パターンも湧き出ているのかなという印象があります。

たしかにプランを立てているよりは、芝居が湧き出てくるように努力はしています。現場で起こっていることからどう見ごたえのあるシーンにするか、このドラマを見ている人がより楽しむためにはどうすればいいかを真剣に考えています。金曜10時が待ち遠しくなる事を常に想像しています。それには現場で湧き出てくるものも大事ですし、湧き出るような努力を現場以外でしなきゃいけないし、それ以前の鍛錬も必要。ただ、それだけ準備していたとしてもいざ本番になったら予想外の展開になることもある。どんなプランを監督に求められてもすぐに反応できるようにしないといけない。特に塚原監督は容赦ない。撮影がスピーディーなので、そこに付いていくために何十通りも考え、テストだったら思いついたことがあったら恐れず何回でもやってみる。常に挑戦しながら核心に迫っていく。それでもOKになって何分後かには反省点があります。それほど難しいです。

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伊吹の見どころをお願いします。

毎回新しい発見をしてもらいたいので、情報は出さないようにしたいんです。ただ、足が速い設定ではあります。毎回、本気で走ることを求められるので、最低でも時速28キロから30キロぐらいで走りたい。ただのスニーカーだと時速が落ちてしまうので、スニーカーにはこだわりました。伊吹にとっては目的地に行くために、追っかけている犯人を1秒でも早く捕まえるために走るのは自然なことです。早く走れる靴を選ぶ。それが今、駅伝選手やマラソン選手も履いている厚底シューズでした。自分でもこの靴を履いて少しでも自分の体に馴染んだときには、普段の綾野剛じゃない伊吹藍を出せるのではないかという願望に近い感覚がありました。走るシーンと走らないシーンでスニーカーを使い分けているので、そのあたりにも注目していただければと思います。

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