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バンキシャ日記・女子

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負ければ終わるよ!2012年4月29日(日)

中国遠征からの帰国翌朝。
午前の練習前に眞鍋監督が選手達をコート上に座らせた。

「このままでいけば負ける。負ければ終わるよ」

「あと3週間。本当に全員が同じ方向を向いていかないと勝てない」

「最後はハート。ハートがあるやつから選ぶ。」

「今日から一人一人が温度を上げていくことや。今、チームジャパンは17名。
正直多すぎる。もしオレの温度より低かったら本当に帰って欲しい。
もし自分でこのプレッシャーに勝てないと思ったら言いに来い。
最後はチームの結束、団結力がないと勝てない。それだけ最後お願いしとくわ」

1勝3敗という不甲斐ない成績を受けて約10分間、
眞鍋監督は選手に檄を飛ばし続けた。

全日本男子が初めてオリンピック出場権を失ったアトランタ五輪世界最終予選。
その正セッターが眞鍋政義だった。
出場したソウル五輪より、今でもその最終予選を一番覚えているという。

最終予選の本当の怖さを知る眞鍋監督だからこそ言える言葉。
“データバレーが監督のイメージとして先行しているかもしれないが、
“最後はハート”“団結力”という言葉がその本質にある。